私はリハビリテーション病棟でソーシャルワーカーをしている。

医師、看護師、療法士…様々な専門職とチームを組み、それぞれが専門性を活かしながら患者さんが地域での生活に戻れるように支援している。

福祉職であるソーシャルワーカーは医療現場において少し異質な存在だ。

ソーシャルワーカーの存在意義に懐疑的な医療職が今も少なくないことも事実だ。

ソーシャルワーカーが医療現場においてその専門性を発揮し、患者さんへの支援に貢献するには、何をすれば良いだろう?

求められる役割はたくさんあるが、「こんなソーシャルワーカーは重宝される」という項目を2つ考えてみた。


1.患者さんの「これまでの暮らし」を知っている。

患者さんは「患者」である前に「生活者」だ。
地域での役割、家庭での役割、職場での役割など、さまざまな役割を果たしながら生きてきた生活者である。
周りの人とどのような関わりを持ち、一日、一週間、一ヶ月をどのような生活スタイル、サイクルで活動されていたのかを知ることができれば、他職種もその患者さんの支援目標を立てやすくなる。
医療現場で必要な情報を集めることに追われ、このような情報を収集できていないソーシャルワーカーは意外に多いのではないか。
そんな時間はないと思う人もいるかもしれないが、患者さんや家族と話す時間を少し増やしたり、ケアマネさんに電話して聞けば、意外に簡単に知ることができる。

2.制度に詳しくなる。

やはりソーシャルワーカーに求められているのは制度に関する情報だ。
介護保険、身体障害者手帳、障害者総合支援法など、世の中には数多の制度がある。
医師が患者さんに薬を処方するように、ソーシャルワーカーは制度を患者さんに処方する。
薬の知識に乏しい医師が尊敬されないように、制度に詳しくないソーシャルワーカーは尊敬されない。
逆に言えば、とりあえず制度の勉強さえしていれば、他職種から一定の信頼は得られる。


自分への戒めも込めて上の2つを挙げてみた。

みなさんはいかがお考えだろうか。