バス運転士 バスの車内アナウンスの目的 | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

あるときはエンジニア、またあるときはゲージュツ家、そしてまたあるときはバス運転士、その実体は心理学者(臨床心理・人間科学)でもあるバス次郎のブログへようこそ!!

こんにちは( ◠‿◠ )

 

 

バス運転士による車内アナウンスは、路線バス、高速路線バス、貸切バスなど

バスの目的や用途によってアナウンス内容に多少の違いがあっても基本は同じです。

 

 

今日は車内アナウンスの目的についてのお話しです。

 

 

 

車内アナウンスの目的

 

 

 

車内アナウンスは何のために行うのかということです。

 

 

たまに乗客として路線バスに乗ることがありますが、

 

ごく稀に全く車内アナウンスをしない運転士がいます。

 

 

 

乗客の立場に立つとすごく不安になりませんか?

 

 

 

たとえば、車内アナウンスが全くないと、

 

お子様や障害者の方で特に目が不自由な方、車椅子の方などは

 

健常者のお客様よりももっと不安になるはずです。

 

 

 

お客様の不安を解消すると共に

 

お客様が安心して目的地まで行けることが

 

アナウンスの一番の目的です。

 

 

 

 

昔は車掌さんがいて車掌さんが乗客に向けて必要なアナウンスしていました。

 

今はワンマンがほとんどなので音声合成装置により決まり切ったアナウンスは

 

できますが、場面に応じたアナウンスは運転士にしかできません。

 

 

アナウンスの目的は、大きく分けると5つに分類されます。

 

  • 第一の目的 お客様の不安解消

 

  • 第二の目的 予防措置を知らせる

 

  • 第三の目的 危険を知らせる

 

  • 第四の目的 情報提供

 

  • 第五の目的 自分自身を守ること

 

以下にそれぞれについて書きます。

 

 

 

 

第二の目的は予防措置の告知

 

路線バスであれば吊革や手摺に捕まってもらうこと、高速や貸切であれば、

 

シートベルトを付けてもらうことです。

 

 

また、危険物や持ち込みが制限されている主な物品をお知らせすることです。

 

 

お客様への車内事故防止のための手段を情報提供すること

 

アナウンスの目的です。

 

 

 

 

第三の目的は危険を知らせる

 

たとえば、

 

  • 走行中の座席の移動禁止

 

  • 降車の際の注意喚起

 

  • 段差による揺れや右左折の際の揺れ

 

 

 

に対して、アナウンスがなければ事前に対処することができません。

 

アナウンスすることによってお客様自身が確認し身構えることができます。

 

 

また、

 

 

 

第四の目的は情報提供

 

運転士の所属会社、営業所、運転士氏名の案内、主要バス停の到着時刻の案内、

 

経由地の案内、休憩場所の案内、車内設備の案内、目的地の天候、道路状況、

 

鉄道の運行状況(運休や遅延など)、乗換えバスの案内や主要駅の鉄道の案内など

 

 

 

これらの情報は乗車しているお客様が知ることで次の行動をよりしやすく

 

なるために必要な情報です。

 

 

 

 

第五の目的は自分自身を守ること

 

 

運転士が正確なアナウンスをきちんと行っているか行っていないかによって、

 

特に車内人身事故が発生した場合の処罰の重さは天と地ほど変わります。

 

本来アナウンスはお客様に向けたものですが、

 

自分の運転免許を守るためだけでも最低限のアナウンスは必要です。

 

警視庁 運転免許の更新等運転免許に関する諸手続についての画像を引用

 

 

今日はこの辺で。

 

 

どうぞ、これからもよろしくお願いします。