バス運転士 プロの運転はここが違う!!(2) | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

あるときはエンジニア、またあるときはゲージュツ家、そしてまたあるときはバス運転士、その実体は心理学者(臨床心理・人間科学)でもあるバス次郎のブログへようこそ!!

こんにちは( ◠‿◠ )

 

 

「バス運転士 プロの運転はここが違う!!」シリーズの2回目です

 

 

この連載のきっかけは大型未経験者に特に目立って多いのが普通車感覚でバスを運転している運転士がいることがこのシリーズの連載のきっかけです。

 

ぼくの会社でもバス運転士教習生の運転や新人運転士の運転を見ていると、

そういう運転をしている人もいます。

 

 

まず、普通車と大型車の違いは大きさだけでなく動力、制動なんかの性能も変わってきます。

 

 

10トン以上の車重のある物体を走らせる訳ですから,

 

加速も減速も普通車とは異なりますよね。

 

 

プロの運転士として「何かが違う」とお客様に思われるような運転士になるための

一つのステップとして今回はギアチェンジのお話しをしようと思います。

 

 

マニュアルならギア鳴りさせないシフトチェンジが必要だし,

 

 

AT車でも高回転で回さない走らせ方をしないといけません。

 

しかも,

 

乗客に不快感を与えてはいけません。

 

 

 

ぼくはマニュアル車に乗ることが殆んどなのでマニュアル車視点で書きますが、

最近のバスはほとんどがフィンガーシフトが多いです。そのためギアチェンジを普通車と同じ様に扱う運転士も多いです。

 

 

 

大型バスの場合、低回転でシフトチェンジすることによりギア鳴りを防ぐことができます。また、ギアの繋がりも綺麗につながり変速ショックがありません。

 

 

 

たとえば、2速から3速へのシフトチェンジの場合、一旦ニュートラルでゆとりを持ち3速へチェンジ。この「ゆとり」が曲者なんですが、これで大体1000〜1200回転付近で変速ができるようになるとギア鳴りがしなくなります。

 

 

 

 

「ギア鳴りはプロの運転士として恥ずかしい」

 

 

 

と、昔、観光の先輩に教えられました。

 

 

この運転ができるようになると,

 

大型バスらしい走りに変わってきます。

 

難しいことでは無いので日々練習してみてください。

 

 

 

 

因みにぼくが他社バス(路線・観光)に乗客として乗った時にギア鳴りさせない運転士さんは極めて少数(まだ三人しか知りません)でした。

 

 

もちろん、運転もすごく上手でお客様に不快感を与えない極上の運転でした。

 

 

大型バスの運転士ならこんな運転士さんになりたいものですね。

 

 

 

 

*「ゆとり」とは「間」のことです。

 

クラッチ切ってニュートラルへ入れたら「間」をおくことです。

この「間」の取り方は車両によっても変わってくるので、

ひたすら練習して体で覚えるしかありません。

 

 

 

どうぞ、これからもよろしくお願い致します。