今日のクローズアップ現代で、「働き盛りのうつ病」を取り上げていた。
昨日の放送では外国人研修生の実態を取り上げていたけれど、このブログの
方向性とは少し違うかなと思い、触れなかった。

問題はうつ病が「働き盛り」の人に急増しているということ。
うつ病は、休みを取った後仕事に復帰できたとしても、それなりに長期間薬を
飲み続けなければならない。再発する可能性もある。けっこう深刻な問題だ。


番組内では、昨年の心の病での労災申請件数は656件と過去最高であったことを
まず紹介していた。
また、上場企業218社に対するアンケートでは、うつ病が30代に著しく多いそうだ。
(6割くらいを占めていた)
成果主義の導入、人員削減後の景気回復による人材不足、管理職の余裕のなさ、
復職へのサポートの脆弱性が挙げられるらしい。

バブル期に入社した30代後半は人数が多く、バブル後入社した30代前半は人数が少ない。
企業側は管理職ポストを減らしていくため、30代後半の人は昇進競争が激しく、
30代前半の人には仕事がのしかかる構図。
会社組織が変わったことで給与体系も変わり、同僚が次々去ることで残った人の仕事が
増える。何のために仕事をしているのかわからなくなるという喪失感。
上記に加えて、不適応を起こしてうつに繋がるケースなどがあるという。
「働くうつの人のための弁護団」という団体があるそうだけど、そこには
うつになった途端、退職をせまられるという訴えが多いらしい。

キャスターは「仕事に対する納得感が重要」と指摘し、コメンテーターは
まずは産業医を中心にしっかりした体制を作ること、管理職のサポートは元より、
経営サイドは活力ある職場であるか認識して経営にあたるのが重要ではと指摘していた。

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「働き盛り」がかかりやすいのは何もうつ病に限ったことではないと思う。
仕事中に怪我を負うかもしれないし、過労死の可能性も否定はできない。
それに、休むことなく同じ姿勢で長時間・長期間作業を行うことによって発症する
頸肩腕症候群はかなり厄介だと思う。
しかも頸肩腕症候群は何もパソコン作業者に限った職業病ではない。
上肢を酷使するあらゆる業務に共通する。
そして、慢性・重症化してしまうと、快復までに相当の時間がかかる。
本人ががんばっても仕事の能率は落ちがちになり、うつ病さえも疑われたりする。
企業側がかかえる従業員の疾病リスクは何もうつ病だけではないということだ。

頸肩腕症候群の罹患の実態、企業側の対応、行政側の対応、労災認定率の実態、
これらの事実についても番組で取り上げていただければいいのにな~と、最近
労働問題について立て続けにこの番組で取り上げているだけに思ってしまった。