「六次化農村」です。
タイトルがすごく気になる。六次化って、なんだよ。
制作会社は、「枯山水」「曼荼羅」「パトロネージュ」等の名作を数多く輩出している、ニューゲームズオーダー。
2017年春のゲームマーケットでの新作のようです。
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このゲーム、とにかく要素が多い。
1ターンごとのアクションは少ない(動きが地味?)なのですが、考えることがめちゃくちゃ多い。
1ターンごとの基本プレイは、こんな感じ。
(1)畑or牧場タイルで農産物を生産
(2)議会で公共建造物の建設と、補助金制度の更新
(3)新規土地の購入と、畑の開拓
(4)農産物の出荷
イメージとしては「電力会社」に近いかな。
ボドゲに慣れた人なら、(2)以外のイメージは掴めると思う。
ただしこのゲーム、(2)議会が本質。
議会を制するものが農業を制す。
議会でやることは下記。
・全員に投票権3ポイントが配布。
・各プレイヤーは、金を払って、投票権をブーストする。
・公共建造物を建設する場所を、投票権を使って採決して決定。
・補助金制度を変更するかどうかを、投票権を使って採決して決定。
公共建造物は、なるべく自分に有利になるところに建てたい。
しかし、独りよがりな主張をしても、投票で負けてしまう。
なので、やれることは、「みんなが嬉しい折衷案」にするか、「金で投票権をブーストして自分の主張をゴリ押すか」のどちらかになる。
後者は分かりやすくヘイトを買うことになるので、その後のゲームが不利になる。
一瞬にしてヘイトまみれになるこの議会制度。民主主義の限界を感じるまである。
「匿名投票」の大事さがよく分かりますね。
また、補助金制度も大事。
例えば、「タマネギを組合に卸すと、通常1ポイントのところが3ポイント貰えるようになる」などといった補助金制度がある。
自分がタマネギをたくさん作れるときにこの補助金が来ると、かなり有利。
そしてこの補助金制度も、裏金による投票権ブーストで勝ち取ることができる。
そして、溜まるヘイト。世知辛い世の中だ。
ゲームプレイ中の盤面。
ビジュアルは、実に平和ですよね。ほのぼのしてます。
でもこの盤面、思惑と野望と憎悪がひしめいています。
一人で橋を占有しようという黄色、
新天地に先行投資して農場を建設した赤色、
黄色に邪魔されてタマネギを上手く販売できないで苛立つ緑。
恐ろしい、恐ろしい世界だ、農業。
そして何よりもこのゲームで世知辛いのは、勝敗の決め方。
最後に保有していた金などのポイントが勝利点になるのですが、勝敗を決めるのはほとんど土地の価値。
ゲーム中に購入した土地は、終了時には二倍の価値の勝利点となります。
金は最後に5点とか8点にしかならないけれど、土地は20点で購入して40点とかになる。
なので、終盤はみな、土地を買い漁ることになる。
農地としての価値よりも、土地としての資産価値だけを見て土地を購入するプレイヤー達。
あさましい、あさましいぞ、この結末は。
とにかくルールが多くて大変でした。
2時間級と言われているけど、3時間くらいかかった気がするな。
ルールをマスターした後ならサクサク楽しめるのかもしれないけれど、ちょっと気楽にはできないゲームでしたね。
とはいえ、農場系ゲームは基本的に面白いので、
ヘヴィーなボドゲが好きな人は、一度やってみてください!!
ではでは。
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