佐藤賢一著「ナポレオン 1 台頭編」を読みました。
全部で3巻ある内のまだ1巻を読んだだけですが、なかなか面白いです。
結構分厚いですが、読みやすい文章なので、それなりにすらすら読めました。
ナポレオン・ボナパルトはコルシカ島の出身。
ガキの頃から腕白で、仲間を引き連れて戦略的に喧嘩をするようなキャラ。
コルシカ島は地理的にはイタリアですが、当時はフランスの支配下にありましたので、フランスの士官学校を出てフランス軍の砲兵科に所属します。
実はナポレオンは、かなりの読書家かつ勉強家。加えて、ショートスリーパーですから、その努力もあって職を得たわけですが。
時はまさにフランス革命の最中。
その渦中の真っ只中にあったのかと言えば、当初は外野も外野、むしろ場外に近いところにいたのですね。
というのは、コルシカのヒーローであるパオリに心酔して、軍は休んでばかりして帰島したパオリとともに、コルシカを再びフランスの支配下から解放しようと画策するのですが、パオリに羽目られるのです。
嫉妬でしょうか。
家族と共に命からがらコルシカを脱出せねばならなくなり、まぁ普通ならここで「詰み」になってもおかしくないのですが、フランス軍の将校クラスは貴族出身者が多くて皆亡命して人手不足。
ナポレオンは軍籍を剥奪されずにすみます。
ここからのハイライトは3箇所。
まずは、マルセイユのトゥーロン奪取のための戦い。
敵はむしろ上司筋、といっても構わぬほどの中間管理職的立場に苦労します。
勝利を納めたものの政局が二転三転するので翻弄されるのですが、フランス革命後の王党派の蜂起を鎮圧する段が2つ目。
最後にして最大の山場はイタリア戦線。
このイタリア戦線の序盤は、少々色ボケ気味。
そのお相手は誰あろう、かのジョゼフィーヌ。
ウージェニーという婚約者がいたのですが、この年上のやたら楽しくリラックスさせてくれるジョゼフィーヌに首っ丈になるのです。私はイギリスのチャールズ国王とダイアナ元妃、そしてカミラ夫人の関係性を少しだけ思い出しました。違うところも無論多いのですが。
さぁ、そのイタリア戦線、絶対絶命のピンチ!をいくつも掻いくぐるのですね。優秀な部下達にも助けられるのですが、何かが降りてきたみたいな冷静な判断力が凄い。
なかなかハラハラドキドキでした。
さて、2巻ではどのような展開になっていくのでしょうか?
楽しみです。
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