浜のミサンガ「櫂」のお話し | GRILL&BAR HIGH ROLLERS BLOG

浜のミサンガ「櫂」のお話し

仕事がある。笑顔になれる。
あの日から1年。

瓦礫は片付けられたように思えますが、浜の姿は変わっていません。
いや、何一つ風景の変わらない浜もあります。

つくり手さんが言いました。
「一年たちました。
いろんな思い出ときれいさっぱり別れてきました」と。
その気持ちは未来へ一歩踏み出す勇気と共に、
多くの不安が同時進行で進んでいます。

被災地では、仮設住宅での生活がつづいていますが、
あと1年程度でその仮の住まいから出なくてはなりません。
失業保険もこの3月で終わる現実もあります。
どうしたらいいのでしょうか。

仕事こそが、いま被災地に必要不可欠です。
明日の生き甲斐、張り合い、家族との生活…。
その営みを支えるのは仕事しかありません。
クルマも十分にありません、だから遠出はできません。
子供がいれば尚のこと、外出もままなりません。
だからこそ、家でできる内職な手仕事が、いちばん嬉しいのです。

ミサンガ作りの女性たちは、今日もその手を休めません。
家族のため、子供たちのため、孫たちのために…。
さきはまだまだ見えませんが、
仲間たちの笑い声や手にする工賃が彼女たちを奮い立たせます。

浜のミサンガ「櫂」は浜の女たちの誇り、生きがいです。
すでに岩手・宮城の300人近い女性たちは、
日本中の皆さんのおかげで 1億円近い手仕事の賃金を手にしました。
心から感謝いたします。
ありがとうございます。
「ミサンガづくりの現場から」というブログもはじまりました。
各チームの日々を、お伝えしていきます。引き続き、ご支援ください。

ミサンガの販売代金 1,000円(1セット・税込)のうち、
材料費や販売経費、諸経費を除いた、576円が作り手の方々に。
また、材料である網を切ったりする二次加工を担い、
作り手さんをサポートする現地の被災企業・被災者の方々にも
1セットにつき150円近く(為替や材料費の変動で変化)が支払われ、
合計700円以上が被災地に届いています。

これは被災地に仕事を創出して収入を生み出す「Cash for work」という手法で、被災し、仕事を失った方々の「仕事創出」「自立支援」「やりがい」などを支援&サポートしていく仕組みです。多くの途上国の災害復興の場面で採用されてきた実績があり、たとえば2004年のインド洋大津波災害の被害を受けたインドネシア、2008年にミャンマーを襲ったサイクロン災害、2010年のハイチ大地震など、こうした災害では多くのNGOや国連機関によりCFWが実施され、その効果を挙げてきました。