SL広場のごみ捨て問題を解剖します。

 

何が良いというのは、人が決めますよね。

どちらでも良いという中立の立場から記載します。

 

また、支出額については、誰が負担するかという点が重要で、

いくら”社会が全体的に負担する額”の総和を比較しても、

変革のインセンティブにはなりませんよね。

支出する人が、いやだ!といわない限り。

タバコルールの周知予算3億円、うち、ルール啓発事業に2千万。

これは、区民全体の支出ですけど、商店街が直接支出するわけではないですから。

勉強会に参加すると、本当に多くの意見がでます。

タバコ関連の整備費などなくしてしまえ、なぜそんなことに税金を投入する必要があるのか、という意見もあるのですよ。

 

1.不法投棄受容型社会

新橋は、人情の町だ。

サラリーマン、時には、甘えたい、悪いことしたい、ストレスのはけ口がほしいよね。

そんなストレスの受容場所が、どこかにあっても良い。

すべて善良でクリーンなど、人間社会にありえない。

ブラックな部分があってよいではないか。

気を引きたい、認知されたい、チョイ悪できる場所として、

どうぞ、使ってください。

ストレスのたまる社会なのだから、仕方ない。

新橋にお客がきて、酒飲んでスカッとして、帰っていく。

商店街の店も税金を払っているのだから、

【罰金罰則で客がこなくなる】のは困る。

捨ててもらってもいいから、客がきてほしい。

商店街は税金を払っているのだから、

行政がごみを掃除する支出くらい、当然のこと。

掃除によって、清掃会社の雇用創出につながっている。

いまの社会をすぐに変えられるわけでもない、

このように、不法投棄や不適正排出も、お金をかけて受け入れることが大事だ。
 

2.不法投棄を受容しない社会

ポイ捨てといえども、不法投棄です。

廃棄物の適正排出を徹底することができておらず、循環型社会に貢献していない。

一般家庭からの排出については、プラスチックをひとつひとつ丁寧に分別をさせている。

一方で、SL広場の不法投棄ごみのような事業系の一般ごみについては、

不適正排出者は、何も咎められないのが現状。

言いやすい人には苦労を強いて、言いにくい人には見逃す体制である。

タバコルール徹底は、吸殻を捨てなければいい、ということだけではない。

廃棄物管理政策と一体型となった施策構築が必要である。

 

(註:タバコの入った缶ビンは、技術的には受け入れ可能だが、作業者への配慮から受け入れ拒否をしている場合が多い。区が委託している廃棄物処理事業者が、どのような対応をしているのかは、ヒアリング調査によると諸説あり、明確な追跡は区も把握していない(質問に対しては把握していないという回答))

 

1と2のどちらでも、街は動いていきますよね。

新橋は、特に難しい個性的な街なのかもしれない。

区の税金は、商店街(2千店あるといわれている)からの支出だけではなく、大企業としてJTも控えており、納税者としては大口であろうことは予想されます。

ただ、商店街、JTだけが納税者ではないので、区民として、タバコルールの浸透に税収が3億円使われていることに対して、どのような感想を持つと思いますか?

タバコを受容するか、しないか、という点でも、

そのジャッジは変わってくるところかと思います。

タバコを吸わない人、やめた人にとっては、まったく不要な文化で、

排除しても問題ないし、税金を使われたくないですよね。

 

でも、タバコって、たくさんの銘柄がでていて、

それを嗜好品として味わうことを楽しむ文化もありますよね。

日本のタバコが、あまりにもコンビニエントすぎるのかな。。

国際空港の免税店にいくと、1箱数千円する高級なのもありますね、

わたしは吸ってみたいです。

大きな産業であり、また、ちゃんと守り継承していくことも、価値があると思います。

タバコがかもし出す雰囲気や空間も、特別ですよね。

あまりにタバコがのさばり過ぎて、何処でもすえたようなのは、まっぴらごめんですが、

いかがわしいストレスのはけ口や依存薬物的な位置づけと言ってしまうのもやり過ぎ。

喫煙に対する新しいスタイルが出てきつつありますが。。

基本的に違うものなので、なかなか、移行は難しいだろうな。