これまでの留学生活の中で、最大の失敗とも言える授業登録についての話です。

ワシントン大学の授業登録は、渡米する前、日本にいた6月頃に始まりました。
交換留学生に関しては、授業登録の際、特別扱いされることも、また登録を制限されることも特になかったように思います。

私は日本での専攻は政治学なので、当然ワシントン大学に行ってからも政治学の授業をとるものだと思っていました。(こちらでは、だいたい授業一つあたり2~5単位で、3ないしは4科目とるのが普通かな...。)しかし、自分の英語力を考慮した結果、すべて政治学の授業をとるのはきつすぎる、政治学とそれに関連した授業をとろう、というスタンスで授業登録を行いました。

その結果がこれ...
政治学 5単位
社会学 5単位
地域研究 5単位

秋学期が始まる前からこの授業をこなしていけるのかと戦々恐々していたのですが...
秋学期に入って分かったこと...無理だ

あまりにリーディング量が多すぎる
一週間で
政治学 200ページ強
社会学 忘れました...とにかくいっぱい
地域研究 教科書40ページ強、論文一本、参考資料の本2章分

それこそ必死で読みました。
が、終わるはずもなく...
なにせ当時の私は、頭の中で完全に咀嚼されるまで理解できないと我慢できなかったので、10ページ読むのに3時間かかってました。

当然、読み切れていないまま授業に行かなければならず、それが私にとっては何よりの苦痛でした。教科書を読んでなくて、怒られたらどうしよう。そのことばかりが頭を占め、どんどん精神的に追い込まれていきました。
(冷静に考えれば、高校生じゃあるまいし、と思うんですけどね笑)

そして、ある出来事が重なって、私の精神は完全に崩壊しました。
この出来事に関しては、書こうかどうか迷ってます。この留学のなかで一番嫌な思い出だから。
多分あと5か月、このとき以上に嫌な思いをするとは考えられない。
でも、このことがあったから...今の生活ができているとも言えるし...
心の整理ができたら書こうかな。

そして、どうにもならなくなった私はISS(留学生を管轄するオフィス)に駆け込みました。

長くなるので、それはまた次の話。
語学力の次は、性格について書きたいと思います。

私の性格は...
臆病、人見知り、完璧主義、石橋叩きすぎて割っちゃうタイプ
おそらく、自分でももっとも留学に向いていないタイプじゃないかなー、と思ってます(笑)

本っ当に臆病なんです。
失敗するのが怖い。人から怒られるのが怖い。今相手は自分のこと、どう思っているんだろう、とか常に考えてしまう。

そんな性格から、私はサークル活動が盛んな早稲田でも、サークルに入ってませんでした。というか、入れなかった。
サークル活動が勉強に悪影響を及ぼしたらどうしよう。
サークルで忙しくて課題がこなせなかったらどうしよう、先生に怒られたくない。
その結果早稲田にいた2年半、サークルとは縁のない生活をしていました。

はい、脱線しました。話を元に戻します。
とにかく臆病で自分に自信が持てなくて、何かを選択しなければならないとき必ず親を頼ってしまう。そして誰かと同じ行動をしていると安心する。そんな人間です。

さらに悪いことに、変なところで完璧主義な面があります。レポートもプレゼンも、自分で納得のいくものができないのが、とにかく嫌。
留学に来て、言葉にハンデがあるのに、現地学生と同じもの、さらに日本にいたときの自分と同じものを求める。これは正直無理な話。でもそれを認めることができなくて、自分を追い込んでしまう。この悪循環で、留学初期は何度も精神的におかしくなりそうになりました。

うーん、今考えても、私は本当に留学に向いていない気がする...笑

アメリカは個人主義の国。自分は自分、他人は他人。何かあったら自分で戦わなければいけない。
こんな自分を変えよう!というのが留学の目的の一つでもあったのですが、そう簡単に変えられるものでもなく、これが非常に辛い。
今までの4か月間、そして今現在もこの性格で非常に苦労しています。

でもよく考えたら、こんな性格の私でも4か月間何とか生き抜くことができた。
それはそれで、頑張ったって言えるかな...

だから自分は臆病で、留学に向いていないと思っている人がもしいたら、
辛いけど、なんとかやっていくことができる。
そう思ってくれたら嬉しいです。辛いけどね。

自分の性格を変えることができたとは思ってません。全く。
だから、結論。
臆病でも、人見知りでも留学はできる。
留学をするうえで重要なもの。語学と性格。
まずは語学力から...

日本の学生がアメリカに留学するとき、重要となるのがTOEFLの点数です。
ちなみに早稲田で課せられた、ワシントン大学に留学するために必要なTOEFLの点数はトータルで83点(120点満点中)でした。

...正直に書きます。謙遜じゃありません。私は英語が話せません。
もちろん課せられたスコアは何とかクリアしました。
ただその内訳は
Reading 25
Listening 25
Writing 21
Speaking 14
(各セクション30点満点です。)

とにかく話すのが苦手なんです。
TOEFLの試験では、受験生時代に一通り英語の勉強をしていればある程度のスコアは取れると思います。それでもSpeakingだけは全く太刀打ちできませんでした。
日本で話せなかったものが、アメリカに来て急に話せるものでもなく...
現在、非常に苦労しています。

早稲田には「純ジャパ」という言葉があります。純ジャパとは帰国子女、留学経験者を除いた、海外での生活の経験が全くない人のこと。
当然、私もそれ。

日本で色々な人の留学体験記を読んでいるとき、彼らの話を参考にしつつも、
「どうせこの人たちは英語話せるんだろうなー」とかなりひねくれた目線で読んでいました。

だから、あえて自分の英語力をここで明らかにすることにしました。
もう一回...
私は英語が話せません。

だからこのブログも、私は英語を話すのが苦手である、ということを前提に読んでいただければ幸いです。

あ、ちなみに上のTOEFLのスコアは受験3回目のスコアです。
私は4回受けましたが、最初は81点、次が75点、最後2回がともに85点でした。
多くの人が言うようにTOEFLは慣れだと思います。人それぞれですが、回を重ねれば、スコアはある程度の点数に達するまでは伸びるものだと思います。
ちなみにspeaking4回の内訳は、14点が3回、17点が1回。
私にとって最後までほとんど伸びなかったもの、それがspeakingでした。