ハイ・ミスのブログ -3ページ目

ハイ・ミスのブログ

大阪生まれ、大阪育ちのアラサー独身OLです★
日々感じたこと、学んだことをアウトプッしていきます!(^^)

三浦しをんさんの短編小説『きみはポラリス』

 

★私たちがしたこと★

朋代は高校時代、夜道で襲われました。

その相手を彼氏の黒川は鉄パイプで殺してしまいます。

そして二人で穴を掘って埋めます。2人は警察に捕まりはしませんでした。

 

「見つからなければ、なかったことと同じだ」

 

黒川は言いました。殺してしまったことを後悔もしていないと言いました。

 

一方、朋代は事件の後、

興奮が静まっていくにつれて怯え、うなされて生活をしていました。

そして何より、何もなかったかのように生活している黒川を一番恐ろしく感じていくのですショボーン

 

“恋人を永遠に縛りつけたいと願うとき、一番有効な方法はなんだろう。

恋人のために、恋人の目の前でひとを殺すのだ。“

 

朋代は精神的に黒川に縛り付けられてしまいます。

 

しかし、高校を卒業してから黒川とは疎遠になってしまい、

それ以後、朋代は恋を出来ずに過ごしていました。

「高校時代の大きな秘密」で繋がっている二人。

 

疎遠になって何年も経って、友人の結婚式で黒川と再会します。

「もう絶対にだれにも、俺がしたことを話しちゃいけない。

お前は全部忘れたふりで、ふりがふりじゃなくなるまで忘れて、楽しく暮らす。わかった?」

 

朋代にとっては ”私たちがしたこと” でしたが

黒川は “俺がしたこと” と言います。

朋代を自由にするために会いに来た黒川でした雪の結晶

 

当時、朋代の前では平気な素振りで過ごしていた黒川でしたが、

事件のことに一人で震え、朋代を縛り付けてしまっていることにも苦しんでいるように思いました。

 

「死ぬまで、全部忘れて楽しく過ごす」朋代は誓います。

 

しかし、朋代も黒川も忘れることなんて出来ない人生を過ごすのだと思います。

 

だから、朋代は最後に

気になっている常連客の古川さんと休日に会う予定立てようとしますが

それは朋代にとって ”素敵な不毛” なのですおばけくん

 

 

平凡な30代の女性の恋愛小説だと思って読みはじめましたが、

まさかのサスペンス要素で、展開に引き込まれてしまいましたガーン

 

ハッピーエンドではないけれど、モヤモヤせず読み終わりましたキョロキョロ

黒川と朋代にはこれからの人生を不幸には過ごしてほしくないけれど、

償う気持ちは忘れてはいけない、と思いましたキョロキョロ