「神道は書なき自然崇拝である」

この手の話はよく聞きます 何となく分からん気もせんでもありませんね。

しかしよく考えてみると 果たしてこれは正しいでしょうか?

日本最古の本が「古事記」だとされているのに?

 

これは簡単に考えておかしい主張だと分かります。

だって日本最古の書かれた物以前の事を、誰が分かるのでしょう?

なかなかぞっとする話でもありますが、最古の書かれたもの以上の昔を知るのは原理的に不可能です。

 

そういう訳で皆さん、きちんと書かれたものに向かいましょう。

しかし「古事記」や「日本書紀」は、どうも具体的すぎて、神っぽくはないのだよなぁ…という方も多いのではないでしょうか。

 

そこで朗報です、何と中世に書かれた本「神道大意」があるじゃありませんか!

特に吉田兼倶が書いたものは著名です。

知らない方、大丈夫です。たしかにあんまり有名ではない。

しかし、この吉田家大変な家柄でして、足利家や徳川家に奏上している。

そうです、あの将軍家の方々です。

 

という訳でこの「神道大意」にあたってみるというのを今日お勧めしたいわけです。

ほんの冊子程度のものであり、原典は「神道叢説」(国立国会図書館)から見る事ができます。

 

これはおそらく昔の日本人が馴染んできた神道に一番近いのではないでしょうか。

こうしたものがきちんと伝承されないのは寂しいものですね。

そういう訳でちょっとした紹介でした。