毎年この時期恒例の幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー」に行ってきました。

キャンピングカーを買う予定は特にありませんが、見るだけでも十分楽しめるイベントです。

会場入って一番最初のところに見慣れないミニバン風の車がいて、これは韓国のヒョンデ「ST1」というEV商用車で、日本初公開とのことです。キャンピングカーとしての装備は何もついていない状態での展示となっていました。
昔のトヨタ・エスティマを彷彿させる卵型のスタイリッシュなデザインで、車内もなかなか前衛的ですがかなり大きい車で、調べてみたら全幅は2m超、全長はシャーシキャブ単体でも5465mm、カーゴを架装した状態で5625mmもあります。
そして商用車だけに、ホイールは6穴で、ドアハンドルもトラックっぽいごっついドアハンドルで、スタイリッシュだけど実は商用車なのだというのが分かります。

また後ろ姿を見ると荷室の断面が正方形に近いのですが、一般的にロールーフの車だと横長の長方形、ハイルーフの車だと縦長の長方形に近い断面になることが多いので、正方形に近い断面の車って意外と珍しい気がします。
なお、韓国本国にはこれのバス仕様「CV1」なるものがあるそうで、都市近郊のデマンドバスのようなものに使われているそうです。
となれば、このバス仕様を架空バス「沙白浪漫自動車」や現在ホームページ準備中の「城北レインボーバス」などに導入してみたくなります。

イタリアの商用バンで、日本でもキャンピングカーのベース車として人気が高まりつつあるようですが、おそらく日本で見かけるデュカトに普通のバン仕様はほとんどなく、大部分がキャンピングカーと思われます。
前述のヒョンデST1と同様に、国産ワンボックスより大きいけどマイクロバスより小さいというニッチなサイズ感がキャンピングカーのベースには丁度いいのでしょうね。

次いで、ステップワゴンやN-VANなどホンダ車をベースにしたものを多く手掛ける会社のブースを見て、隣にあるシトロエン・ベルランゴを見ました。
ベルランゴは幅が非常に広い以外は国産のミニバン並みのサイズで、シトロエンだけにやや個性が強いデザインですね。
また、青髪ではないけど「い◯◯い」ことH氏っぽい派手な女性も興味を示していましたが、シトロエンに興味を示すところがいかにも(以下略)

次いでHYMER(ハイマー)のベンツのバンをベースにしたキャンピングカーを見ました。
これもデュカトなどと同じくらいのサイズの車で、ドイツだとこれのバス仕様とかもあるらしいですが、日本にはバン仕様もキャンピングカー仕様も含めてそんなに沢山はいないと思われます。

その後はホールの端にある屋台が集まるブースで食事にし、株式会社マーボードウフの屋台で「特製ラム肉麻婆豆腐丼」を買って食べました。
羊肉というのも珍しいけど、四川フェスにも出店してグランプリを獲得した店とのことで、味付けや辛さが本格派の四川風麻婆豆腐でした。

食後はまず、イタリアのEtrusco(エトルスコ)のフィアット・デュカトをベースにしたキャンピングカーを見ました。
なお、この手のキャンピングカーには前面にボンネットがないフルキャブオーバーとかマイクロバス風の車体のものがたまにありますが、これもシャーシはデュカトなのだそうです。

次いでイタリアのLAIKA(ライカ)のデュカトベースのキャンピングカーの車内を見ることができました。

後部がツインベッドの寝室になり、キッチンやトイレも設置されていてかなり豪華でした。このベッドルームは寝台列車の2人個室も彷彿させますね。

次いで、キャンピングカーの架装がなされていない素の状態のデュカトが展示されているのを見ました。何も架装されていない状態だと、あくまでごく普通の商用バンです。

また、同じフィアットのドブロ(Doblo)も展示されていました。
何だか酒のどぶろくを連想してしまう名前なのですが、間違っても違います。フィアットは、自社の商用車のモデル名に歴史的通貨の名称を付ける習慣があるとのことで、「ドブロ」とは16世紀のスペインの金貨「ドブロン/ドブローネ」から付けられたものだそうです。そういえば、スズキ・エスクードという車がありましたが、ユーロになる前のポルトガルの通貨の名前もエスクードでしたね。
ちなみに前述のシトロエン・ベルランゴとは、同じステランティスグループ内の兄弟車であるほか、ステランティスから欧州トヨタにもOEM供給されて、「プロエース・シティ」の名前で販売されているそうです。
これらのバスやタクシー仕様の架装を思わず妄想してしまいました。

次いでパパビルドという会社のダイハツ・ハイゼット改造のキャンピングカーを見ました。

最近は軽自動車ベースのものが増えつつあるようで、当然ながら大きい車に比べるとスペースが限られるのでどうしても居住性は低下するのですが、ポップアップルーフを設置するなどして限られた空間を有効に使おうという工夫が垣間見えて面白いです。

次いでドイツのカルタゴ(Carthago)という会社のブースを見ると、ベンツのキャンピングカーが展示されていて、これがなんと6輪でした。

全長8m、幅2.5mと中型バス並みのサイズですが、後ろ姿はまるっきりバスです。
そして通路挟んでこの隣のブースは軽キャンパー専門の会社のブースで、まるっきり対称的なのが面白いですね。
何千万円もするバスのようなキャンピングカーは、私にはとてもとても買うことができませんが、軽自動車ベースなら普通の乗用車並みの価格のものが多く、それなら私でも少し頑張れば手が届きそうです。

次いで、キャンピングトレーラーの派生かと思われるトイレトレーラーのブースを見ました。
本当にトイレ以外の何物でもないのですが、仮設トイレ感は皆無で普通のトイレにしか見えません。なお、汚物処理方式は1回の使用ごとに中身を密封したパック詰めにして、それを燃えるごみとして処理できるというクリーンな方式だそうです。
イベント会場や災害派遣といった用途を想定しているそうです。
キャンピングカーのノウハウが活かされているのだろうと思いますが、こういう異色の展示物もあるのですね。

レトロ調デザインで、前面(連結部)が懸垂式モノレールのような逆スラントになっていて、そこに丸窓があるというのが面白いです。
次いで、三菱・トライトンの荷台にキャンパー部分を架装したもの、ダイハツ・ハイゼットの軽キャンパーを見ました。
トライトンは元が大きい車なので、架装されるキャンパー部分もゆったりしています。
軽キャンパーは他社の製品もそうでしたが、限られた空間を有効活用する工夫がなされていて、これには屋根が上がる仕掛けがついていました。
またボートの展示があり、小型で原動機出力の小さいものは船舶免許不要なのを売りにしていましたが、これだけでも意外と大きいのでいざ買うとなれば保管場所の確保も大変そうですね。
次いでハイゼットキャンパーの「ゆるキャン」仕様を見ました。なかなか派手なデザインだけに誰かがこういうの好きそうです。

その後は、スズキ・ジムニーシエラのランチア・デルタ顔カスタムの屋根にテントを架装し、しかもレンタカーという情報量の多い車に遭遇。
キャンピングカーもレンタルできるとなれば誰でも気軽に利用できますが、これは派手な車だけに乗るのに勇気がいりそうです。
次いで、日産系列の架装メーカーのNV200バネットのキャンパー仕様、軽キャンパーの会社のブースなどを見ました。
NV200あたりのサイズの車だと、大きい車はちょっと厳しいけど軽では小さすぎるというユーザーを狙っているのでしょうね。

次いでダイレクトカーズというメーカーの「AQUILA(アキュラ)360N」というトレーラーを見ました。

流線型の車体に変わった形の窓が付いていて、豪華列車の「トランスイート四季島」や松本零士プロデュースの水上バスを思わせる未来的なデザインがいいですね。車内はクルーザーの船室っぽくも見えます。
ちなみにこれはアルミ製車体とのことです。

演出のためにグラスが置かれていたりしますが、大型のテーブルと向かい合わせ席で巨大なTVも設置されていて、サロンタイプの観光バスとか食堂車を思わせる内装がいいですね。

昨年のジャパンモビリティショーにも出品されていたEV商用バン「PV5」のキャンパー仕様が置かれていて、この車は全長は4690mmで意外と短いのですが、幅が1.9mもあるので車内はかなりゆったりしていました。
近未来的なデザインもいいですが、今回は韓国メーカー2社がEVのキャンパー向け車種を初出品して参入し、これが新たな潮流となるかもしれません。

次いで、ADRIA(アドリア)のブースに展示されていたベンツの大型キャンパーを見ました。
ただでさえ大きい車がリフトアップされていると迫力が違います。
ここにもバス型のキャンピングカーが何台かありました。

そして後半ブースに移動すると、トヨタ・ハイエースをベースとしたキャンピングカーが色々展示されていて、縦型ヘッドライトの80年代風カスタムが印象的でした。

また、キャンパー仕様ではありませんが、おそらくほぼオリジナルのままと思われる80年代のランドクルーザー60が展示されていました。
80年代当時だとかなり大きい車の部類に入ったかと思いますが、全長4.8m×全幅1.8m程度なので、今ではミドルサイズとされているSUVとあまり変わらないサイズだったりします。

次いでアメリカのエアストリーム製キャンピングトレーラーを見ました。
銀色の丸っこい車体で有名なキャンピングカーですが、昔の日比谷線3000系とか東急初代6000系や5200系といった昔の丸っこいステンレス車体の電車のようにも見えますね。

内装は超豪華ですが、外装が外装だけにこれを買えるだけの財力があったら、座席やベッドのモケットを昔の営団3000系風の紫とか茶色に交換したくなります(嘘)。

次いでAtoZという会社の小型のキャンピングトレーラーを見ました。

車体サイズが僅かに軽規格をオーバーしているので、軽規格でこういうトレーラーは登録できないのかと一瞬思ってしまいましたが、軽規格のキャンピングトレーラーも存在するようですね。

その後は、いすゞ・エルフ改造のキャンパーを手掛ける日本特種ボディーのブースを見ました。
エルフのキャンピングカー仕様の「Be-cam」が展示されていて、運転席も後部も両方とも見学させていただきました。
ちなみにこれ、リフトアップされていることもあって運転席へはよじ登る感じになるので、バンや乗用車のキャンピングカーに比べるとかなり乗りづらい印象でした。
但し運転席は広々としているし、運転席周りの質感も結構いい感じでした。
なお、運転席試乗の直前に長州小力がスタッフらしき人と見に来ていて、ちょうど撮影している最中でしたが、トークショーのゲストかイベントのレポートで来ていたのでしょうか?
またこの車ですが、運転席部分と後ろのキャンパー部分は幌で繋がれていて、おそらく整備性を考慮してベースのトラックのキャブチルト機能がそのまま使えるようにしているのだろうと思われます。
トラックベースの特装車で運転席から後ろまで一体化してしまうと、整備の際にいちいちエンジンを取り外さなければいけないこともあるそうです。
そして後ろのキャンパー部分へは、昔のロンドンバスとか後扉付きの路線バスみたく後輪後ろの細長いドアから乗り込みますが、入口のステップ部分がなかなか洒落たデザインでした。
木目のブラインドがついたテーブル席部分やベッド部分もなかなか立派ですね。
また、エルフベースでもBe-camより小型のものが展示されていましたが、こちらもやはり相応に立派な内装でした。

次いでトヨタ・コースターベースのキャンパーのブースを見ました。

前面のグリルがレクサス風だったりテールランプがやたら尖った形状のものに交換されるなど、変に個性的すぎる面もあるけど、マイクロバスがベースなだけに広々としていましたね。
ちなみに「キャンピングカーアワード」の第14回受賞者となった中村獅童の愛車も同型だそうで、その車も展示されていました。
次いで、三菱デリカミニ、ホンダN-VANなどの軽キャンパーを見学。
両車ともルーフテントを設置しているほか、木目調の内装が印象的でした。

その後はフィアット・デュカトをベースにしたバス型キャンピングカーや、1990年代の車として展示されていたいすゞ・ロデオのキャンパー(1994年)を見ました。

ロデオのキャンピングカーのテールランプを見てふと思ったのですが、これって昔のエルフのテールランプの流用ではないでしょうか?同じいすゞの小型バス「ジャーニーQ」の古い型(DBR系)も観光バス仕様を除いてこれと同じテールランプが付いていたような気がします。

次いで、三菱ふそう・ローザのキャンパー仕様を見ました。
マイクロバスベースのキャンピングカーというと、恐らく現行モデルだと大部分がトヨタ・コースターなので、ローザがベースのものは非常に珍しいかと思います。そして、ベース車に敢えてメジャーどころではないローザを選ぶところは、何だかロックっぽいかもなんて思ってしまいました。
その後はROIS(ロイズ)というメーカーの食パンのような形をしているのだけど、どこか近未来的な雰囲気もあるキャンピングトレーラー2台を見ました。黒いのもいいけどピンクのもなかなか個性的で面白いですね。

内装は2段ベッドを装備していて、どことなく寝台列車っぽくも見えます。
そしてこのトレーラーのテールランプは、ジムニーのものを流用していると思われます。

次いで、フィアット・デュカトのようにも見えるけどアメリカの「RAM」のロゴがついたキャンパーを撮りました。
RAMとはクライスラーの社内ブランドの一つのダッジの車種でしたが、フィアットもクライスラーもステランティスとして経営統合された今は、ステランティスのアメリカ向け商用車ブランドとなっているとのことで、このバンも同じステランティス社内でフィアット・デュカトの兄弟車となっているそうですね。

その後はアメリカの大型キャンピングトレーラー(牽引車役は北米トヨタ・タンドラ)のブースを見ました。

軽キャンパーで屋根がせり出して室内空間を拡張する仕掛けのついた車は多数展示されていましたが、これはなんと屋根ではなく壁が横に拡張して室内空間が大きくなるというものです(もちろん壁を広げた状態では走れません)。
こういう車は凄いとは思うのですが、果たして日本国内でこの仕掛けを使うことができる場所ってあるのでしょうか?
その後は、日産キャラバンのキャンパーやレカロシートのブースを見ました。
レカロというとレーシングカーやスポーツカーのシートで特に有名な会社ですが、普通の乗用車向けやキャンピングカー向けのシートも手掛けているほか鉄道や飛行機での採用例も多数あって、乗り物の座席全般を手掛けるメーカーといえます。

最後は車椅子対応のキャンピングトレーラーを見ました。
キャンピングカーの多くは車椅子対応していないと思いますが、そういう需要は今でも決してゼロではないだろうし今後もそういう需要は増えると思うので、こういうユニバーサルデザインに対応したキャンパーが登場するのは必然かと思いますし、もっと増えてもいいのではと思います。
今回も大小さまざま、そして機能性もさまざまなキャンピングカーを沢山見ることができて、隅から隅まで楽しませていただきました。
今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/29432330.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/29437978.html
(3)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/29438060.html


















































