昨日、作家の檀一雄文学碑を真っ先に訪れていた。
この生垣の道の先、およそ500m先に作家の檀一雄の文学碑がある。
檀一雄のWikipediaである。
実は、ハイジャン男の父は、檀一雄の母の高岩とみと親類ということで親交があり、懇意にしていた。
ハイジャン男も一度だけ、父が能古島に居住していた檀一雄を訪ねた際に同行したことがあった。
穏やかに語る檀一雄の柔和な印象が忘れられない。
その後、檀一雄に肺がんが見つかり、九州大学医学部附属病院に入院したのだった。
これが、檀一雄文学碑である。
「モガリ笛 幾夜もがらせ 花二逢はん」
このモガリ笛とは、九州大学附属病院に入院中に聞いたであろうヒューヒュー或いはピューピューと鳴る北風のことである。
掲句を解釈した文を見つけたのでここに引用する。
句の鑑賞文としてよく書かれている。
さて、何故この地に檀一雄の文学碑があるのかというと、この眺めなのである。
九州本土の福岡市西区の小田の浜が見えるのである。
そこは、嘗て、檀一雄が病床の妻リツ子と過ごした場所なのである。
檀一雄の魂は、常に先立たれた妻リツ子との愛に帰結するのかもしれない。
檀一雄と妻リツ子とのエピソードなどを詳述したページを見つけたので参照下さい。
「リツ子への愛を届ける初夏の海」
ハイジャン男