昨日、大学のキャンパスで満開となったハクモクレンの花のなかを覗いてみた。
















一輪目は、真っ白だが、二輪目は、錆と云って白い花が少しずつ朽ちていく様が見える、


「花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき」


林芙美子が色紙などに好んで書いた短詩である。

女性を花にたとえ、楽しい若い時代は短く、苦しいときが多かったみずからの半生をうたったもの。


ハクモクレンを見ていると、ひとりひとりに見えてくる。


卒業して行った学生たち、最早、林芙美子が経験したような苦しいことはなかろうとは思う。


しかし、一寸先は闇が待っているかもしれない。


「朽ちながらハクモクレンの願ひごと」


ハイジャン男


卒業して行った学生たちにハクモクレンの願い事が通じてほしいものだ。