櫨紅葉「けしけし山」の麓まで
ハイジャン男
これは、ハイジャン男が俳句大学投句欄にて、斎藤信義先生より、「一日一句鑑賞」に選ばれた句である。
2022年11月24日の櫨紅葉並木である。遠くに見える山がけしけし山である。本来の名前は、兜山という。
今年はこのけしけし山の頂上に立ちたいと思っていた。
これは、久留米市生まれで、明治の天才画家の青木繁の辞世の歌である。
この櫨並木のことを歌っている。青木繁は、遺言にけしけし山の頂上に骨を埋めてほしいと書いている。
友人の画家の坂本繁二郎たちが自らの力で大八車に石を乗せて、けしけし山の頂まで運び上げたという。
その足跡を辿ってみたいと思った。
櫨並木は、ハイジャン男の句にあるように、けしけし山の正に麓まで続いている。
これが、櫨の最高地点の木である。
ここから、坂道を登る。
途中の竹林である。
そして、遂に兜山(けしけし山)へもう一息のところでやって来た。
凡そ、1時間半の登りであった。
最後の階段を登り詰めると、、。
坂本繁二郎たちが大八車で持ち上げたという大きな石に出会えた。
判読しにくいが、青木繁歌碑とあり、左に辞世の歌が彫られているようだ。
この歌碑は、兜山の北西の見下ろしている。
拡大してもらうと、筑後川の広い川が画面の右から左へ続いているはずた。
最後に兜山の頂に立った。316mである。よくぞここまで登ったものだ。登山者には誰一人会わなかった。
本日、青木繁の魂に触れられたのは、ハイジャン男だけだと少し誇らしくなった。
「冬紅葉繁と同じ時空かな」
ハイジャン男