昨晩、俳句大学の投句欄に投句する句を考えていた。
「木の実落つ」の季語を使って考えていた時に、あの懐かしいメロディーが浮かんだ。
「里の秋」である。
歌詞を紹介しよう。
作詞:斎藤信夫
しずかなしずかな 里の秋
おせどに木の実の 落ちる夜は
ああ かあさんと ただ二人
栗の実にてます いろりばた
あかるいあかるい 星の空
なきなきよがもの 渡る夜は
ああ とうさんの あのえがお
栗の実たべては おもいだす
さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて かえられる
ああ とうさんよ ご無事でと
今夜もかあさんと 祈ります
歌声もYouTubeで紹介しよう。
https://m.youtube.com/watch?v=e2vkuDPLqYo
これをどう句にするか?
「復員の父待つ母子木の実落つ」
これでは、本歌取りである。
おっ!そうだ、72年後の父母子の句にしてみよう。
復員の父は、無事に戦争から帰り、里山で農業をしながら、幸せに生きた。
「復員の父を見送る里の秋」
ハイジャン男
25才で復員してきた父は97才で他界したことになる。

