ツツジには、赤、白、ピンクの三色のことが多い。
遺伝学的に云うと、赤の色素をつくる酵素を持つのが優性で、その酵素を欠損すると白花になり、染色体の一本に優性遺伝子を持ち、一本にその遺伝子が欠損している場合にピンクのなる仕組みである。
赤の色素の遺伝子をR、欠損の遺伝子をrとすると、赤花の遺伝子型はRR、ピンク花の遺伝子型はRr、白花は、rrとなる。
正しくメンデルの遺伝学である。
ツツジが咲くとメンデルのことを思い出す。
苦学して、修道士となったものの、高校の教員採用試験には結局合格出来なかった。
しかし、修道院長の推挙によってウィーン大学への留学を許されて人生が変わった。
帰国後に、エンドウの交雑実験に取り組むことになる。
ツツジの三色の色はメンデルの遺伝学で見事に説明出来る。
ツツジを見てメンデルを思い起こすのは自然なことなのだ。
「メンデルの眼鏡を通す躑躅かな」
ハイジャン男