生化学問題その4の解答と解説を貼る。
今回は、易しい正解があっただろうと思う。
18. 酵素の細胞内分布に関する問題である。正しい組み合わせはどれか。
(1)ヘキソキナーゼ=細胞質
(2)ピルビン酸デヒドロゲナーゼ=小胞体
(3)アセチルCoAカルボキラーゼ=ミトコンドリア
(4)カタラーゼ=リソソーム
(5)カテプシン=ペルオキシソーム
19. 糖質の化学に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)グルコースは五炭糖である。
(2)フルクトースは、六炭糖のケトースである。
(3)ラクトースの結合様式は、α-1,4結合である。
(4)スクロースは還元性を持つ。
(5)デンプンの結合様式は、β-1,4結合である。
20. 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)リノール酸は人体内で合成できる。
(2)ロイコトリエンはアラキドン酸からつくられる。
(3)ホスファチジルコリンは単純脂質である。
(4)コレステロールは全て疎水性である。
(5)セレブロシドは糖質を含まない。
21. 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)解糖系には、基質レベルのリン酸化反応が含まれている。
(2)ペントースリン酸回路でNADPが生成する。
(3)ウロン酸回路はミトコンドリアに存在する。
(4)グリコーゲン合成酵素はリン酸化によって活性化される。
(5)インスリンはグリコーゲンの加リン酸分解を促進する。
22. 遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)ヒトの遺伝子はタンパク質を結合していない。
(2)ヒトの遺伝子は全て翻訳領域から出来ている。
(3)遺伝子の末端にはセントロメアがある。
(4)遺伝子の転写開始点にはRNAポリメラーゼが結合する。
(5)ヒトの遺伝子は全てタンパク質を合成することが出来る。
23. たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)アミノ基転移反応でアラニンはオキサロ酢酸となる。
(2)ユビキチンはたんぱく質の合成に関係する。
(3)オートファジーはたんぱく質の分解に関係している。
(4)たんぱく質の合成は、細胞質のみで起きる。
(5)たんぱく質の分解は、リソソームのみで起きる。
24. エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)好気的代謝において出来るATPは、嫌気的代謝におけるそれよりもはるかに多い。
(2)脱共役たんぱく質(UCP)は細胞質にある。
(3)ミトコンドリアにおける電子供与体に酸素がある。
(4)ミトコンドリアの内膜をNADHは通過できる。
(5)酸化的リン酸化は、ミトコンドリア内膜のK+イオンの濃度勾配により生じる。
解答と解説
18. 酵素の細胞内分布に関する問題である。正しい組み合わせはどれか。
(1)ヘキソキナーゼ=細胞質◯
(2)ピルビン酸デヒドロゲナーゼ=小胞体❌→ミトコンドリア
(3)アセチルCoAカルボキラーゼ=ミトコンドリア❌→細胞質
(4)カタラーゼ=リソソーム❌→ペルオキシソーム
(5)カテプシン=ペルオキシソーム❌→リソソーム
19. 糖質の化学に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)グルコースは五炭糖である。❌→六炭糖
(2)フルクトースは、六炭糖のケトースである。◯
(3)ラクトースの結合様式は、α-1,4結合である。❌→β-1,4結合
(4)スクロースは還元性を持つ。❌→持たない
(5)デンプンの結合様式は、β-1,4結合である❌→α-1,4結合とα-1,6結合
20. 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)リノール酸は人体内で合成できる。❌→合成できない
(2)ロイコトリエンはアラキドン酸からつくられる。◯
(3)ホスファチジルコリンは単純脂質である。❌→複合脂質
(4)コレステロールは全て疎水性である。❌→両親媒性
(5)セレブロシドは糖質を含まない。❌→含む
21. 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)解糖系には、基質レベルのリン酸化反応が含まれている。◯
(2)ペントースリン酸回路でNADPが生成する。❌→NADPH
(3)ウロン酸回路はミトコンドリアに存在する。❌→細胞質
(4)グリコーゲン合成酵素はリン酸化によって活性化される。❌→不活性化
(5)インスリンはグリコーゲンの加リン酸分解を促進する。❌→抑制する
22. 遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)ヒトの遺伝子はタンパク質を結合していない。❌→結合している
(2)ヒトの遺伝子は全て翻訳領域から出来ている。❌→出来ていない
(3)遺伝子の末端にはセントロメアがある。❌→テロメア
(4)遺伝子の転写開始点にはRNAポリメラーゼが結合する。◯
(5)ヒトの遺伝子は全てタンパク質を合成することが出来る。❌→出来ない
23. たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)アミノ基転移反応でアラニンはオキサロ酢酸となる。❌→ピルビン酸
(2)ユビキチンはたんぱく質の合成に関係する。❌→分解
(3)オートファジーはたんぱく質の分解に関係している。◯
(4)たんぱく質の合成は、細胞質のみで起きる。❌→細胞質と小胞体
(5)たんぱく質の分解は、リソソームのみで起きる。❌→リソソーム以外に細胞質でも起きる
24. エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)好気的代謝において出来るATPは、嫌気的代謝におけるそれよりもはるかに多い。◯
(2)脱共役たんぱく質(UCP)は細胞質にある。❌→ミトコンドリア
(3)ミトコンドリアにおける電子供与体に酸素がある。❌→電子受容体
(4)ミトコンドリアの内膜をNADHは通過できる。❌→通過出来ない
(5)酸化的リン酸化は、ミトコンドリア内膜のK+イオンの濃度勾配により生じる。❌→H+
とうだろう?簡単だったと言う人は、かなり正解を理解していることになるね。
「春の水理解に時間かかれども」
ハイジャン男