一昨日出した問題の答え
21. ペルオキシソームに関する記述である。正しいのはどれか。
(1)ATPを産生する。
(2)たんぱく質分解酵素を多く含む。
(3)たんぱく質を合成する。
(4)薬物代謝酵素を含む。
(5)過酸化水素を分解する。
22. たんぱく質の化学に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)たんぱく質の3次構造形成に、水素結合も関係する。
(2)たんぱく質の内部には、親水性のアミノ酸が多く含まれる。
(3)たんぱく質は、C末端からN末端へ向かって合成される。
(4)ニンヒドリン試薬は、プロリンにも反応して青くなる。
(5)たんぱく質のアミノ酸配列のことをたんぱく質の2次構造という。
23. 糖質の化学に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)ラクトースに含まれるのは、α-D-ガラクトースである。
(2)スクロースには還元性がない。
(3)マンノースは、5炭糖である。
(4)ヒアルロン酸は、3糖の繰り返し構造を持つ。
(5)グルコン酸は、6位の炭素が酸化されている。
24. 脂肪酸の化学に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)アラキドン酸は二重結合を5つ持つ。
(2)エイコサペンタエン酸は、魚の肉に多く含まれる。
(3)ステアリン酸の融点は、オレイン酸よりも低い。
(4)アラキジン酸の融点は、ステアリン酸よりも低い。
(5)同じ炭素数で、同じだけ二重結合を持つトランス不飽和脂肪酸の融点は、シス不飽和脂肪酸よりも低い。
25. 糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)グルコース-6-ホスファターゼは、腎臓にも存在する。
(2)クエン酸回路には、脱炭酸反応が含まれない。
(3)解糖系の反応は全て可逆反応である。
(4)インスリンは解糖系の反応を阻害する。
(5)ATPは、ホスホフルクトキナーゼ反応を促進する。
26. 脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)ホスホリパーゼは、生体膜を安定化させる。
(2)ホスファチジルコリンは、スフィンゴシンを含む。
(3)体脂肪の多くは、モノアシルグリセロールである。
(4)コレステロールエステルは、両親媒性である。
(5)LDLには、アポB100をたんぱく質として含む。
27. 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)酵素のKmは、拮抗阻害剤によって大きくなる。
(2)酵素のVmaxは、拮抗阻害剤の影響を受けず変わらない。
(3)酵素が存在すると化学反応の活性化エネルギーが大きくなる。
(4)酵素は熱に安定な場合が多い。
(5)アルドラーゼは、加水分解酵素である。
28. 核酸の代謝に関する記述である。
(1)デオキシリボースからリボースが作られる。
(2)シトシンの分解物は尿酸である。
(3)塩基は再利用されることはない。
(4)cDNAは、エキソンだけから成る。
(5)リーディング鎖には岡崎フラグメントが存在する。
解答と解説
21. 正解(5)
(1)ATPを産生する。→ミトコンドリア
(2)たんぱく質分解酵素を多く含む。→リソソーム
(3)たんぱく質を合成する。→粗面小胞体
(4)薬物代謝酵素を含む。→滑面小胞体
22. 正解(1)
(2)たんぱく質の内部には、疎水性のアミノ酸が多く含まれる。
(3)たんぱく質は、N末端からC末端へ向かって合成される。
(4)ニンヒドリン試薬は、プロリンに反応せず黄色くなる。
(5)たんぱく質のアミノ酸配列のことをたんぱく質の1次構造という。
23. 正解(2)
(1)ラクトースに含まれるのは、β-D-ガラクトースである。
(3)マンノースは、6炭糖である。
(4)ヒアルロン酸は、2糖の繰り返し構造を持つ。
(5)グルコン酸は、1位の炭素が酸化されている。
24. 正解(2)
(1)アラキドン酸は二重結合を4つ持つ。
(3)ステアリン酸の融点は、オレイン酸よりも高い。
(4)アラキジン酸の融点は、ステアリン酸よりも高い。
(5)同じ炭素数で、同じだけ二重結合を持つトランス不飽和脂肪酸の融点は、シス不飽和脂肪酸よりも高い。
25. 正解(1)
(1)グルコース-6-ホスファターゼは、腎臓にも存在する。→糖新生は肝臓と腎臓で起きる。
(2)クエン酸回路には、脱炭酸反応が含まれる。
(3)解糖系の反応は全て可逆反応ではない。ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、ピルビン酸キナーゼ
(4)インスリンは解糖系の反応を促進する。
(5)ATPは、ホスホフルクトキナーゼ反応を抑制する。フィードバック阻害
26. 正解(5)
(1)ホスホリパーゼは、生体膜を不安定化させる。
(2)ホスファチジルコリンは、グリセロールを含む。
(3)体脂肪の多くは、トリアシルグリセロールである。
(4)コレステロールエステルは、疎水性である。
27. 正解(1、2)
(3)酵素が存在すると化学反応の活性化エネルギーが小さくなる。
(4)酵素は熱に不安定な場合が多い。
(5)アルドラーゼは、リアーゼである。リアーゼは解裂酵素
28. 正解(4)
(1)リボースからデオキシリボースが作られる。
(2)シトシンの分解物は二酸化炭素と水である。
(3)塩基は再利用される。サルベージ回路
(5)ラギング鎖には岡崎フラグメントが存在する。
結構、本番を意識した問題にしている。
同じ問題が出たらいいね!
「一月を切る本番の試験かな」
ハイジャン男
