ハイジャン男が本日選んだ俳句大学の投句の「一日一句相互選」
「くれなゐを西へ預けて冬薔薇」
美智子
鹿児島にお住まいの美智子さんの句
この上五中七の流れるような措辞が良い。
昨年、ハイジャン男は、ナンキンハゼ、ケヤキ、トウカエデのいずれもが紅葉するのに西日の陽当たりが大切なことを知った。
そのハイジャン男がこの佳句を見逃してはならない。
冬薔薇は、日が暮れるまで花の紅を西日に委ねているのだ。
上記の紅葉する木が西日に身を委ねていることを知った者には、この句の本意が良く伝わった。
冬薔薇は、日が暮れるまで陽を望んでいるのだ。
短日の冬に生きていかなければならない冬薔薇の気持ちが痛いほど伝わる一句だった。
こんな感動は滅多にないし、これを詠まれた美智子さんの故郷の鹿児島県鹿屋市の自然溢れる様が思い出された。
鹿屋市には、素晴らしい薔薇園があるという。
美智子さんにしか出来ない発見の一句だったような気がしてならない。
「南国の日を夕べまで冬薔薇」
ハイジャン男