先日の熊本において永田満徳先生の俳句教室での写真
俳句で1番衝撃的な作り方に二物衝撃というテクニックがある。
一句目
「大いなる御空を背負ひ藺草植う」
永田満徳
熊本地方は藺草の産地である。農家の方々の誇らしき気持ちが窺える。
二句目
「万有引力あり馬鈴薯にくぼみあり」
奥坂まや
万有引力により馬鈴薯のくぼみが出来たという設定
大きい句である。
坪内捻展氏が残る句の1つにされたという。
ハイジャン男は、この二物衝撃句を作るのが大の苦手である。
これらの句には、大きいものと小さいものとの対比になっていることが分かる。
この反対の関係にあるものを常々念頭に置きながら自然を観察することが作句の方針かもしれない。
善悪、悲喜、上下、上品下品、、。
いろいろな反対語関係がある。
それを頭に置きながら昨句する試みが必要なのかもしれない。
試しに1つ。
大きなもの。
科学者の夢はノーベル賞だろう。
そこまで行かなくても新しい成功や発見であろう。
「成功の夢見る博士葦の花」
ハイジャン男
「人間は考える葦である。」
と言ったのはパスカルである。
出来がバレバレだ。二物衝撃になってないなあ!
この因果関係を断ち切らないと二物衝撃は出来ない。
「成功の夢」をもっと具体的に示すのが良いのかもしれない。
先日、ホワイトハウスがピンク色に染まり、乳がん撲滅キャンペーンが行われていた。
「乳がんの撲滅が夢葦の花」
ハイジャン男
少し具体的になって来た?
但し、自分の研究ではないので、希薄な他人事になってしまった。