丘ふみ游俳倶楽部第130号が今、発刊された。



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5月末日が投句の〆切で6月5日が選句の〆切だった。

それから、まる2日の超特急で中島葱男部長が編集作業を終わらせてホームページにアップされた。

葱男部長、お疲れ様でした。

恒例により、第一席句を紹介しよう。

当季雑詠=全70投句(入選49句)

特選

一席
●少女等に派閥それぞれ更衣=風牙 


◎る、砂、葱、紅○十、水、ス△白、ぼ、雪、修、弧=23点 
(る:そう、一見無邪気そうな少女たちも、本当はみんな大変なんですよ@遠い目。 葱:現代的な、諧謔のよく効いた句。 紅:確かにどこにでも派閥はありますね~。着眼点に◎です。 十:派閥による仲間外れや苛めは、少女たちのほうが陰湿のような気がする。更衣もグループごと。 水:今どきの女の子たちは本当にややこしい。 白: 言われてみれば分かるような。 ぼ:なるほど今の子はそうなんだ。 雪:すでに少女時代からなんですね。ちょっとこわい。 修:心身ともにどんどん成長してゆくのがうまく表現されている。 弧:季語により派閥の有り様が浮き立って感じられます。) 


風牙さんは、独特の感性をお持ちの方だ。心象俳句と言っていいのかもしれない。

兼題『季語:黴』『漢:合』=全67投句(入選57句)

特選


一席
●黴ともども大歳時記を相続す=水音
 


◎る○十、砂、ラ、雪、紅△久、葱=15点 

(る:拙宅の大歳時記も黴びております。で、No26<この世には吾子と黴の書遺すらむ>のようなことに。。 十:下五の「相続す」が効いている。 ラ:「相続す」という表現が、大仰で面白いです。 雪:年代物の立派な歳時記なんでしょうね。 紅:大仰なところが俳句らしいですね。 久:黴のお題を貰わなければ、こんな発想はなかったのに。 葱:俳句遺伝子も伝わっていることでしょう) 


兼題は、久し振りに同級生の鬼才の水音さんが一席を取った。

この句は、父或いは母の歳時記を受け継いだものだが、葱男さんのコメントにあるように、俳句遺伝子も受け継がれている。

ハイジャン男は、6句出しの4句入選したが、低調だった。

兼題の句

●先輩は裸で眠る合宿所=五六二三斎
△砂、葱、水、風=4点
(葱:先輩から後輩に受け継がれるものすべて。 水:それは先輩の特権なのでしょうか。 風:リアリティがあって「裸」も夏の季語として効果的に働いてると思います。) 

が一番の高得点だった。選者がみんな句会の強者であることは嬉しい限りである。

「梅雨入りやネット句会の鬼才たち」

ハイジャン男