
ゴールデンウィークの初日
TS君の亡くなったH病院を出て葬祭場へ向かったのは、4月29日の0時を過ぎていた。
葬祭場の方がTS君の遺体を引き取りに来て下さったのは、28日の23時を回っていた。
直ぐに出発したかったのだが、担当の医師の方が
「どうしてもお見送りをしたい。待っていてほしい。」
とのことで待たされてしまった。
そして、担当の先生にお見送りをされて、H病院を出たのが、0時半だったというわけである。
担当の先生にハイジャン男
「こんなに延命出来たのは、先生方のおかげです。有難うございました。」
とお礼を述べた。
そして、葬儀場へ着いたのは、1時ごろになっていたというわけである。
それから、葬祭場の椅子で、ハイジャン男は眠りについてしまっていた。
YS君に起こされて、ハイジャン男が、目覚めたのは、2時半を過ぎていた。
TS君の最期にこうしてお付き合いができて本当に良かった。
ハイジャン男にとって、TS君は、弟クラスの同級生であったが、クラスが一緒になった4年生のころには、その存在は兄貴のようになっていた。
彼から教わったことは、数知れない。
これから、ゴールデンウィークの間にその
逸話を思い出せるだけ書き留めてみたいものだ。
「思ひ出すだけ彼のこと春行けり」
ハイジャン男