TS君の葬儀は、午前11時より執り行われた。
本人の遺志で、戒名は要らないとのことで、読経もない。
その代わりに、K君とハイジャン男にスピーチが回ってきた。
ハイジャン男のスピーチだが、
TS君と出会ったのは組み替えがあった小学校4年生と時で、頭のいい、本好きの少年だったこと。
従兄弟の加藤シオーのK君とハイジャン男に送られてきたメールを紹介した。
角田憲治 様
原 孝之 様
砂場敏彦 様 御冥福を心よりお祈り申し上げます。かけがえのないひととの別れに戸惑い、喪失感を持たれている事と思います。私達の人生の中で愛するひとや親友の存在は思いもかけない程大きな位置を締めているのです。
大切なひとは、魂として今も私達を見守っている。今も私達に語りかけはたらきかけている。
姿は見えなくとも、声は聞こえなくとも、その絆は決して切れる事なく繋がり、私達が働きかければ、必ずその魂に伝わって行きます。私達がいきいき生きる事が、彼の魂の歓び、その大切な関わりが、この世界と見えない次元を結んで更に深まって行く事を念じて祈りたいと思います。
川の心の菩提心:弛みない「川」の流れは、私達の心を洗い、想いを浄化させます。「川」の流れを見ているだけで、とらわれや、こだわりを解きほぐし、そこから離れる事が出来ます。川の流れは、やがて訪れる希望の未来を示しているからです。
「川」のごとき清らかな心を育みます。一切のとらわれやこだわりを洗い流す事が出来ます様に。
合掌。 シオー&睦子
この全文を読み、
「TS君を思い出すならば、川の流れに目をやろう。きっと彼が、その上流にいることだろう。」
と呼びかけをした。
その後、油山の火葬場に出向き、TS君のお骨を拾い上げた。
横浜のK君は、TS君のお骨を食べて号泣していた。
泣かせる男だ。
「一切のとらはれのなき聖五月」
ハイジャン男


