福岡大学の管理栄養士の国家試験会場の側にある喫煙所の近くに椿の花があった。
その椿の花の蜜を熱心に吸う鳥が居た。あまりに熱中しているせいかカメラを近づけても全くどこ吹く風とばかりに蜜を吸い続けている。
受験生の年頃30くらいの女性とハイジャン男がさかんにカメラのシャッターを切った。

逃げるどころか、蜜を吸い続ける。
こうして、もう1枚、その旺盛なる食欲の鳥をカメラに収めたのだった。

どうやら、ヒヨドリのようだ。
こんなに無警戒な鳥を見たのは、初めてかもしれない。
しかし、このヒヨドリ、人間との生活を楽しんでいるかのようだった。
自分が人間から愛されていることを承知しているのではあるまいか?
ところで、年配の受験生にハイジャン男の写真の出来栄えを見てもらった。
「よく撮れてますね!」
と感心された。
これに対して、ハイジャン男、
「点採りで、鳥にあって正解ですよ!合格しますよ!」
女性受験生
「上手いこと言いますね!」
と言い残して、受験会場へ消えて行った。
本日、ヒヨドリとの遭遇が、受験生の合格の守り神になることを祈っている。
「鳥たちに愛されてゐる椿かな」
ハイジャン男