丘ふみ游俳倶楽部第126号が、今朝、発刊された。




{F07D06E0-737E-490D-9CC2-F176C7578C9C:01}



例により、雑詠部門、兼題部門の特選第一席句を紹介しよう。

当季雑詠=全76投句(入選57句)


一席
●寒波来るぴしと瞬間接着剤=ラスカル 


◎雪、紅、ス○る、砂、資△喋=16点 
(雪:声に出すと音が心地いいです。接着剤までもが句材に。参りました。 紅:「お見事!」というほかはありません。 資:身が引き締まる状況をうまく瞬間接着剤にたとえていて面白い。) 

一席
●静かなる鼓動真冬の水族館=資料官 

◎入○砂、ま、雪、水、秋、ス△修=16点
(ま:自分と魚の鼓動が同調してくるような感じがします。 雪:人気のない冬の水族館。生を感じるのは魚の鼓動だけ。神秘的な感じです。 水:冬ならではの感覚ですね。冷たさの奥に生命がある。 秋:ガラス越しの魚達の無音の世界。水族館にいると妙に落着くのが不思議。 修:鋭敏。動物園ボイラーモルモット・・・) 

今回の雑詠句は、一席が2人。プロの俳人のラスカルさんこと金子敦さんと丘ふみ同級生の資料集めに余念なき資料官さん。

先ず、ラスカルさん句。瞬間接着剤で寒さを表現するとは!初物だろう。

資料官さん句の真冬の水族館もいいなあ!

この二句、ハイジャン男は、採らなかった。選句眼に問題あり?

兼題『季:冬林檎』『漢:和』=全73投句(入選54句)

一席
●嫁ぐ子の言葉少なに冬林檎=雪絵 

ま、入、ス△砂、英、香=17点 
(白:北国から何処にお嫁にゆくのでしょうか?中七が佳いですね。 淳:心に沁みる句です。 十:手塩にかけた娘は、まさに完熟の冬林檎のやうなもの。言葉少なであっても親からすれば娘の気持ちは痛い程分かる。 ま:冬林檎がぴったり。身に迫ります。) 

兼題の一席は、雪絵さん句。

嫁ぐ子の寂しい気持ちと冬林檎の取り合わせ。上手い。但し、この句もハイジャン男は採らなかった。

さて、ハイジャン男は、6句出して、3句入選。

低調だった。

一番の点盛り句は、

●和することIt's so easy寒の水=五六二三斎
○鳳△入、秋=4点
(秋:和すること。簡単そうでそうでもない。)

お決まりの英語句は、飽きられてきている。

「英語句に春寒ありと言ふ選者」

ハイジャン男