ハイジャン男は、昨日のNHK大河ドラマの軍師官兵衛を見ていて、考えさせられたことがあった。
九州豊前の領主宇都宮鎮房が、秀吉のことを
「草履取りをしていた秀吉が天下人とは、戦国の世も極まれり。」
と嘆く下りだ。
しかし、ハイジャン男は、生物学の専攻だ。よく考えてみよう。遺伝学的に、少々の遺伝子変異はあるものの、ヒトの遺伝子に変わりはないのだ。
当時の人々は、家柄のいい者から、いい子孫が生まれると信じていた。
秀吉は、正しく、戦国の世が生んだ化け物のように感じたのも頷ける。この化け物を実力あるものとして評価したのが、信長だ。天下統一の大事業には、信長、秀吉、家康の3人の誰一人が欠けていても難しかったろう。
とんでもない方向に進んだが、ハイジャン男の言いたいこと、ヒトの遺伝子は、白人であれ、黒人であれ、黄色人種であれ、共通ということだ。
これをもう少し発展させたい。生きとし生けるものへ。
生物の共通の性質は?そう、同じ細胞で出来ていることだ。
ハイジャン男は、生物学者の端くれであるが、この細胞を皆さんがこよなく愛してもらうよう訴えたい。
生きとし生けるもの全て同じ。単細胞生物であれ、多細胞生物であれ、生きるという営みは同じなのだ。
よく、ハイジャン男は、虫嫌いの学生の話をしてきたが、これには、虫への潜在的差別意識があることに因る。
アリストテレスの「生命の階段」のような考えだ。「神は、ヒトが一番尊厳なる生き物であることを知らしめるために、色々な段階の下等な生き物を創造された。」という考えである。
この現代を生きる我ら、昔の誤った思想は捨てよう!
細胞に共通な尊厳と畏敬の念を持とう!人間同士歪み合うこともなくなりはしないか?
戦争する?同じ細胞を持つ人間同士だぞ!人間の肌の色、顔形、宗教などは副次的なものだ。細胞を顕微鏡で覗いて見たまえ!美しいほど、共通しているのだ!
これからは、我々、細胞を敬おう!そうすれば、人間同士の争いは必ずなくなる。教育が人類の未来を変えるのだ。
そのことを、ハイジャン男は、これからも凡ゆる場所を借りて訴えていく所存である。
「細胞はどれも美し秋の空」
ハイジャン男