祖父、牛眠の俳句のコピーを親戚に差し上げることにしている。従兄弟たちにとっても、牛眠は祖父である。祖父の残した俳句を見てもらいたいからだ。
祖父の俳句と叔母の関係については、2013年12月23日の本ブログ記事に「祖父の俳句」を書いているので、ご参照戴きたい。
ハイジャン男が、祖父の俳句が載っていそうな「苒峰会句集」という古本をネットで見つけて購入したところ、そこに祖父の俳句が165句も掲載されていて、俳句を嗜む叔母に預けていたのだ。
叔母は、85年前に死に別れた父の俳句に再会したのである。
写真にある祖父牛眠の俳句を孫のハイジャン男が鑑賞してみよう。
季語は「接木」。
接木人に落ち来て山の雲白し
花鳥に媚びぬ風雨や接木の芽
石に踞して接木見て居る女かな
一句目、接木人?接木職人のことか?山の白い雲が近くに感じる。壮大な景だ。
二句目、花鳥というと、メジロやウグイスのことか?春の風雨は花鳥に冷たく時には厳しい。そこに、春を感じさせる接木の芽もある。おそらく、梅の季節に、他の接木の芽が芽吹く様か?
三句目、少し憂いのある句だ。石に踞した女が接木を見て居るという設定だ。飲み屋の女かもしれない。祖父は医者で粋な御仁だったようだ。
この他に50句がコピーに含まれている。従兄弟たちがもっと欲しいと云えば、夏、秋、冬の祖父の句をコピーすることになるだろう。
「夏までは至らず祖父の句のコピー」
ハイジャン男