ミドリシジミの仲間をゼフィルスと云う。群馬のボランティア男さんが、送ってくれた写真である。



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日本産蝶類標準図鑑 白水隆著 学研

緑色は、前にお見せしたキリシマミドリシジミのように鮮やかではない。生息地は、広い。ピンク色に塗られた所が、ミドリシジミの生息地だ。青く塗られた所は、北海道亜種の生息地。北海道全道に産する。




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キリシマミドリシジミの分布とくらべてみよう。




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キリシマミドリシジミは、南方系のミドリシジミなのか?生息地は限られている。最北は、隠岐島である。ミドリシジミは、北海道にも広く生息する。

ところで、ゼフィルスとは何か?Wikipediaに尋ねてみよう。

ゼフィルス(Zephyrus)は、樹上性のシジミチョウの一群であり、日本には25種が生息する。





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ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」。左端の男性神がゼピュロス




分類学のレベルが低かった時代に、樹上性のシジミチョウの仲間を総括して Zephyrus と呼んでいたのが始まりで、語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロス。

このゼフィルスに属するシジミチョウの雄は、木の枝の先端などで縄張りを張り、同種のチョウの雄が進入して来ると追いかけて縄張りから排除する習性を持つ。一般に翅が縦に長く、森林性が強い。ほとんどの種がブナ科植物を食べ、卵で越冬する。成虫は6月から9月の間に発生し、年一化。

ミドリシジミは、九州では、久住山付近にしか生息しない。ハイジャン男は、新宮のMさんに同行して、2005年に採集して以来、採ったことがない。


「南国に北国の夏蝶舞へり」

ハイジャン男

九州は、やはり南国なのだ。