ハイジャン男は、朝、キリシマミドリシジミの飼育をしているタッパーの中を見て、ギョッとした。
すると、残りの蛹も全て、キリシマミドリシジミでなく、ムラサキシジミである可能性が出てきた。いや、待てよ。一つ、小さな色の違う蛹なのか?幼虫の死体なのか分からないのが居たぞ。それが居なくなっている。すると、残り四つは、キリシマミドリシジミの蛹で間違いないのか?答えは、また、報告しよう。
初めての蝶の飼育は、失敗の連続だ。しかし、失敗は成功の素。ハイジャン男は、いつも学生たちに、若いうちに、たくさん失敗を積み重ねるようにと言っている。決して、意地悪で言ってるのではない。科学の世界は、トライアル&エラーであるからだ。
「夏の蝶招かれざると云ふものの」
ハイジャン男