本日、5月17日は、ハイジャン男の勤める大学の創立記念日だ。今を遡ること60年前の5月17日に、高等栄養学校の創立の式典が行われたことに因んで、この日を学園の創立記念日としている。
ハイジャン男の当日の生物有機化学の講義。黒のスーツ姿の男子学生。この中に、入試を優秀な成績で合格して、学費全額免除となった者がいる。男子学生では、初めてである。時代は変わり、栄養学は、皆の注目となる学問になりつつあるのだ。
昼ご飯、ハイジャン男は、クラスの学生たちのテーブルに一緒させてもらった。当日、紅白の饅頭が記念に配られて、ハイジャン男には、「先生、デザートにどうぞ!」とブログのアメンバーのKさんから、餡子のプレゼントがあった。
昨日の5月16日に創立記念式典が行われた。
創立者は、とにかく、努力の人であり、「努力の上に花が咲く」という家訓を残している。子供の頃に遊んでいて、穴に落ちて股関節を脱臼した。当時は明治時代で、外科の治療もままならない。それが元で、身体不自由となられた。しかし、その不運に負けなかった。小学校、女子師範学校と主席で通し、17歳にして訓導、今の小学校教員となった。
料理の研究に進み、東京で一流の料理人の許に日参し、その熱意に最後は、料理人たちも絆されて、弟子入りを許されたらしい。
そうして、教員生活を続ける傍らに、料理研究に磨きをかけられて、68歳にして、料理学校を開校された。それを土台にして、高等栄養学校、短期大学栄養学科、さらに大学の管理栄養士養成施設校を創立された。
亡くなられる87歳まで、生涯を大学での教育、研究に捧げられた。
そのような逸話を現理事長(創立者の養子となられた前理事長のご子息)が語られた。
「記念日はスーツで一日(ひとひ)若葉風」
ハイジャン男
若葉風がスーツ姿に爽やかな1日であった。




