ハイジャン男は酒が大好きだ。しかも、一人酒も大好き。孤独を愛する。昨晩も、行きつけの大助うどんで、焼酎一杯軽くやって帰るつもりだった。
ところが、大将とソチ五輪の話題で盛り上がり、ジャンプのことで話に花が咲き、焼酎のおかわりをコールしてしまった。
そこに、セブンイレブンの経営者のOさんがかつ丼を食べにやって来た。Oさんは、二つ年上。城南中学でバスケットボールをやっていた。ハイジャン男は附属中学でバスケットボール部に入った。というより、入らされたと前に書いたが、それは正しい。ハイジャン男は、本当は陸上部入りたかった。
Oさんの居る城南中学は、福岡市で最強だった。附属中学の二つ先輩も頑張っていたのだか、何せ3年生が、3人しか居なかった。このOさんの居る城南中学に福岡市大会、福岡地区大会で、いずれも完膚なきまでに負けてしまった。城南中学は、いずれの大会も優勝し、附属中学は、準優勝だった。
三度目の対戦を待つべく、附属中学は福岡県大会に臨んだ。場所は、飯塚市にある飯塚一中の体育館だった。ハイジャン男は、1年生で応援部隊。一回戦は、北九州の尾倉中学に何とか勝つことが出来た。しかし、二回戦は、飯塚一中にダブルスコアで完敗してしまった。
翌日、その飯塚一中だが、準々決勝で、Oさんの居る城南中学をまたしても破ったのだ。その訳が、昨日のOさんとの語らいから、ほぼ50年ぶりに詳らかになった。Oさんによると、1日目を終えた宿舎で、部員同士話しに花が咲き、徹夜してしまったらしい。翌日、力が入らず、飯塚一中に負けてしまったとのこと。
その飯塚一中だが、ハイジャン男は、県大会におそらく優勝するものと思っていた。ところが、新聞には、優勝、高塔中学、準優勝、向洋中学と北九州市の若松区の中学の名前があり、3位に飯塚一中、直方三中とあった。上には上が居るものだと圧倒されたことを今でも思い出す。
しかし、翌年、その県大会に附属中学が優勝したのだ。この詳細は、またの機会に。Oさんは、酒は飲まれない。この思い出を熱く語り合う間に、ハイジャン男の焼酎のお湯割りの杯は六杯目に及んでいた。地下鉄の最終を過ぎて、Oさんが、車で家まで送ろうと仰って下さった。ハイジャン男は、Oさんのかつ丼代710円を負担した。タクシー代は2200円する。Oさん有難うございました。少々、二日酔いではありますが、ハイジャン男は元気にしております。
「一杯のつもりが思ひ呼ぶ山火」
ハイジャン男
