ハイジャン男の九大陸上部の先輩のKさんから、朝、電話をもらった。用事はいくつかあったのだが、最後にKさんが蝶の写真をメールで送りたいとの申し出もあった。ハイジャン男のブログを読んで下さっておられるようだ。
Kさんは、ハイジャン男が九大陸上部に入部した時の4年生で主将即ちキャプテンを務められていた。初めてKさんに会ったのは、入学して間も無い4月早々に、九大の教養部六本松キャンパスにおいて、スポーツクラブの合同ガイダンスが開催された時のことだった。陸上部の先輩たちの集まっている中で、一際威厳のあるいかにも主将らしいKさんに、「よろしく頼むぞ。」と握手をされた時の感激は今でも忘れない。
それ以来、40年以上、Kさんはハイジャン男の良き兄貴であり続けてきたのだった。Kさんは、高校までは、走り高跳びや三段跳びの選手だったが、大学では、槍投、円盤投などの投擲種目に力を入れられていた。がっちりした身体で、身長180センチ。堂々たる体の持ち主であった。その体にぴったしの豪放磊落な性格で、威厳に満ち溢れていた。その反面、ナイーブな面もお持ちで、部員からたいへん慕われる存在だった。
経済学部を卒業後、大阪に本社のある大手の化学工業メーカーに入社されたが、奥様のお父上の経営されていた福岡の地場の配管施設設備の会社を手助けされるために戻られた。
さて、本題のオオゴマダラである。アイランドシティにある「体験学習施設ぐりんぐりん」でKさんが撮影されたもの。このオオゴマダラであるが、昭和36年第12刷発行の「原色日本蝶類図鑑(横山光夫著)」には掲載されていない。当時は、沖縄は、まだ米国に施政権があったためと思われる。当時、沖縄にオオゴマダラが普通に居たのかははっきり知らない。鹿児島県の喜界島には、昭和49年頃に土着が確認されたと、「日本産蝶類標準図鑑(白水隆著)」にある。マダラチョウ科の最大型種である。ハイジャン男は、沖縄遠征した時にこのオオゴマダラを見かけはしたが、網がMさんからお借りした短い捕虫網であったために、届かずに未採集である。
いずれにせよ、地球の温暖化とともに、南方の蝶は、北上を続けており、このオオゴマダラも福岡県で普通に見られる蝶になるかもしれない。今日は、九大陸上部の先輩のKさんの電話で紹介する蝶が一つ出来た。Kさんに感謝である。
「北上を続けるばかり冬の蝶」
ハイジャン男
日本人すべては、南方の蝶がこの冬にも北上を繰り返していることの意味を考えて、地球温暖化防止対策を真剣に考えないといけないことを南方の蝶より学ばなければならない。