先日の雪が嘘であったかのように、福岡市は晴れている。現在の気温は14℃もある。ハイジャン男は、先日の脊振山の雪の写真を撮ることを思い出した。手遅れだった。今日の暖かさのために、雪は溶けてしまっているようだ。しかも、ハイジャン男の勤める大学からは、脊振山は見えない。油山が前に立ちはだかるからだ。

油山は、592mである。福岡市の近郊では、手軽に登れる山だ。ハイジャン男がこの山に初めて登ったのは、確か中学校2年生の時だった。当時、ハイジャン男は単独行に憧れていて、冬の雪が残る油山に単独行で登った。少し大人になった気がしたものだった。当時、油山の頂上は、禿山で見晴らしが良かったと記憶している。ところが、それから、約30年後に、子供たちと登ったら、木々が生茂り、眺望の悪い山頂に変貌していた。油山の由来は、インドから渡来した清賀上人が、油山観音正覚寺で、日本で初めて椿の実からツバキ油を精製したことからと言われている。
今日は、もう一つ山を紹介しよう。遠くに見える山は、井原山である。983mあり、脊振山に次いで高い山だ。普通、野河内渓谷から登るが、深い谷を持つ山である。糸島市の井原からも登れる。井原から登る場合には、洗谷と呼ばれる沢登りのコースで行くと素晴らしい。ハイジャン男は、高校生の時に、この洗谷コースで何度も井原山の山頂に立った。眺望は360度で、北には、福岡市と博多湾、そして、志賀島、能古島、玄界島などが見える。南には、佐賀の北山ダムとその向こうに天山(1046m)が迫って見える。さらに、東南には、筑後平野が広がる。今日の福岡の山は、春を待ちきれんばかりの匂いがしていた。
「春を待つ山の匂ひの香しく」
ハイジャン男



