
今晩は、昨日の続きで、詩情ある俳句を一句ものにしたいものだ。さて、どんな切り口があるだろうか?よく使う手は、両親に登場してもらうことか?母は、ハイジャン男が18才の時にリンパ肉腫で亡くなった。もう、43年が経過した。長い年月が経ち、母の思い出も風化してきている。
ハイジャン男は、母が40才の時に生まれた長男である。姉が四人居る。そんなわけで、長男として、大事にされてきた。甘やかされて育ったと云っても過言ではない。そんな境遇ではありながら、母は、ハイジャン男を時には厳しく叱ってきたことを思い出す。
小学生の2~3年生の時に、何が原因であったか定かではないが母に酷く叱られて、ハイジャン男が執拗に反発したことがあった。母も自分の信念を曲げなかった。そして、こう云った。「世の中には、世の中の法則がある。」ハイジャン男は、子供ながらに、法則という言葉が引っかかった。家の母は、法則という言葉までを持ち出して子供に説教を垂れるのか?みたいに感じた。大げさな母だと感じた。今となってみると、母は、法則たる言葉を使ってまでも、ハイジャン男を諭したかったのだろう。
今夜の満月は、美しく、宇宙の法則に支配されている喧騒な惑星の孤独な子供だ。
「母云ひし法則寒の満月に」
「母云ひし法則の意味寒の月」
ハイジャン男