ハイジャン男の一番の好物はかつ丼だ。牛肉はおろか豚肉すら贅沢であった世代に小学校時代を過ごしたので、肉が大好きなのだ。父の給料日は、毎月17日で、この日がトンカツと決まっていた。かつ丼を初めて食べたのが何時だったか?記憶にないが、おそらく、天神の岩田屋にあった食堂で食べたのが最初ではなかろうか?卵が半熟でかつと絶妙に絡み合いご飯との間で、この三者が見事なトライアングルを奏でる。




今日は、講義のない日。大学の食堂には行かずに、地下鉄七隈線の別府駅を出てエスカレーターを登って直ぐのところにある大助うどん別府店に出かけた。大助うどんは本店は藤崎にある。別府店の大将は、脱サラして、藤崎本店の大将の下で三年修行して、別府店を開いた。暖簾分けということだ。

店は、12時ちよっと前にオープンする。ハイジャン男は、12時5分に到着した。大学から歩いて5分で着く。もう、3人の先客があった。この時間に来ることがあまりないので定かではないが、客の出足は悪い方だ。この大助うどん、大将が最初から最後まで、手仕事でうどんを完成させる。出汁も、大助うどん本店と同じ作り方で、こんぶ、鰹節、あご等をミックスさせて作るらしい。ハイジャン男は、大助のうどんを食べる時は、出汁は全部残さずすする。

大助うどんの内部は、カウンター席が八つとテーブル四人席が3テーブルで客は満席で最多で20人だ。
ハイジャン男が席に付いた時に、先客の3人は、注文はしたもたのの、手持ち無沙汰にしていた。大助うどんでは、客のオーダーの後に作り出す。一切作り置きをしない。それは、天ぷらでも全てである。従って、初めての気の短い御仁には、イライラすることもあろう。美味しいものを頂く時には、余裕あるマナーが必要だ。
さて、ハイジャン男は、やはりかつ丼セットにした。豪華なかつ丼と少し小さ目の素うどんが付いて810円だ。ハイジャン男は肥り気味を気にして、かつ丼セットはあまり食べなくなった。かつ丼単品は710円。お吸い物椀にうどんが入っている。

かつ丼が出来上がった。どうです?豪華でしょう?美味い。思わず叫びたくなるような出来栄え。作るのは、バイトのKさん。65歳で料理の達人だ。かつ丼に入っている葱と玉ねぎは、スライス状に丁寧に切られている。Kさんの包丁捌きが冴えている。
今日は、なかなかうどんが出て来ない。大将の手はずに何らかの狂いがあったようだ。仕方ない。文句は云うまい。こんな美味いかつ丼を食べれたのだから。ところが、セットのうどんがこれまた美味い。そう云えば、作って直ぐのうどんが一番美味いと大将が云っていたのを思い出した。

麺がツルツルしていて、歯ごたえはしこしこ。うーむ。今日は二度得をした気分だ。たいへん満足な昼ご飯であった。
福岡市近郊にお住まいでこのブログをご覧になった方、是非ともご賞味下さい。大将が、「ハイジャン男のブログを見てやって来た。と仰るお客様には、サービスをする。」と確約してくれたので、是非ご来店を!かしわのおにぎり等のサービスがありそう。
「かつ丼とうどんどちらも寒の水」
ハイジャン男