久々に訪問した「赤穂城」(兵庫県赤穂市)をご紹介します。

 

「赤穂城」紹介時に良く掲出されるアングルの「大手門」と「大手隅櫓」

 

「播州赤穂駅」に降り立ったのは18年ぶりでしょうか。お城までは「お城通り」を南下して15分くらいのウオーキングになります。

 

JR西日本「播州赤穂駅」

お城通り

 

途中には、あの「浅野内匠頭(長矩)」が江戸城松の廊下に置いて「吉良上野介」に斬りつけた「主君刃傷の報」を伝えるべく、早や籠で江戸から駆け付けた「早水藤左衛門」と「萱野三平」が、この井戸の水で一息つけて大石邸に入ったと言われている「息継ぎ井戸」があります。

 

息継ぎ井戸がある所

息継ぎ井戸

 

ここで、「赤穂城」の歴史と城主について触れておきます。

 

この「浅野内匠頭(長矩)」の二代前、所謂祖父である「浅野長直」が1645年に、「池田家」2代の後に赤穂の地に入封して城づくりを進めて1661年に完成したのが「赤穂城」です。

 

この時代の新たな築城は非常に珍しいのですが、「長直」は国替えの際に、当時の将軍「徳川家光」から内々に築城許可を得ていたようでした。そして、近世軍学を反映した星型に近い曲輪を導入させたものでした。

 

しかし前述のように、1701年に「長矩」の江戸城に於ける刃傷事件で切腹、「浅野家」はお家断絶となって「赤穂城」は、「脇坂安照」の家中の者が在番となりました。

 

その後は、「永井家」1代、1706年からは「森家」2万石のお城として、幕末・維新まで続きました。

 

何度か訪れているのですが、外観復元の「大手門」と「大手隅櫓」はキレくなっているようです。ここの風情は、写真でも良く見る光景なので違和感無く眼に入ってきます。

 

外観復元の「大手隅櫓」

外観復元の「大手門」(高麗門形式、中は右折れの枡形)

大手橋から外観復元の「大手隅櫓」

 

高麗門形式の「大手門」前の堀に架かる橋を渡ると右折れの枡形となり、その正面には「鏡石」が添えられています。

 

「大手門」(突き当りに鏡石)

 

ここの「大手門」は、「高麗門」とセットで「櫓門」が建っていたのかは、櫓門台がないようですが有無は不明です。ただ、「大手隅櫓」が内側にも睨みを利かせているようですので置かれなかったのかもしれません。

 

「大手門」(高麗門形式、枡形内から)

大手隅櫓(枡形内から)

 

右折れした正面には「番所」風の建造物が建てられていて、その前を左折れした正面には「大石神社」の社殿がのぞめます。その敷地は、「大石内蔵助」の屋敷地だった所で、1912年に創建されました。そして、赤穂藩歴代藩主と赤穂義士が祀られています。

 

番所風建造物と「大手隅櫓」

大石神社社殿が見える

 

その神社の東隅に当たる所には「大石内蔵助邸長屋門」が現存しています。前述の江戸からの早や籠はこの前に到着したそうです。

 

この「長屋門」の位置は昔のままですが、そこから奥は以前の面影を思いだせなく、全体が広々とした敷地に変貌したような気がしました。

 

「大石内蔵助邸長屋門」

「大石内蔵助邸長屋門」

 

この長屋門の斜め向かいには「近藤源八宅跡長屋門」が横たわります。この「近藤源八」とは、「赤穂城」の建築を担当した軍学者「近藤正純」の子の屋敷門です。

 

「近藤源八宅跡長屋門」

 

まず私は城地の西側に位置する「塩屋門」跡方向を目指すべく、「大石神社」の正面でありその南側の鳥居が立つ所を経由しました。その前には、「赤穂浪士四十七義士の石像裏門隊」と名前がつく石像が並んでいます。「表門隊」もあったのでしょうか、四十七体を二手に分けて並んでいるのでしょう。

 

大石神社裏門

「赤穂浪士四十七義士の石像裏門隊」

「赤穂浪士四十七義士の石像裏門隊」

 

そこから「三の丸」跡が拡がり、原っぱの中にそれぞれ区画がされていてその前には、「赤穂義士」の邸宅だったことが判るように表示がされていました。いずれは、邸宅の復元がされるのでしょうか。あの「磯貝十郎左衛門」宅跡もありました。

 

「磯貝十郎左衛門」宅跡

大石神社方向の侍屋敷跡

 

「塩屋門」は、「搦手門」の位置づけ、萱野三平等の早駕籠はここから入城したそうです。門の形式は「高麗門」で、桝形中には「太鼓櫓」が置かれて城下に時を告げていたようです。

 

「塩屋門」跡の枡形内は雁木となり石垣も良く残っています。ここに建っていた「高麗門」は、現在、「花岳寺」山門に移築されています。

 

「塩屋門」跡石垣

「塩屋門」跡石垣

「塩屋門」の古写真(説明板に掲出)

「塩屋門」跡から大石神社の方に延びる土塁

 

「塩屋門」跡の西南方向には、「西隅櫓」跡の櫓台とそれ続く石垣が残ります。

 

「西隅櫓」台

 

次のブログでは、「二の丸門」跡からスタートします。

 

 

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