グランドオープンした「名古屋城」(愛知県名古屋市中区)の「本丸御殿」を見た後、「湯殿書院」のすぐ近く、「本丸」の西南隅に建つ「西南隅櫓(坤櫓)」が、特別公開していたので見学に入りました。
「名古屋城」本丸には、現在、前述の「西南隅櫓(坤櫓)」と「東南隅櫓(巽櫓)」が建ちます。建築時期は1612年頃で、いずれも重要文化財に指定されています。
ただ、「西南隅櫓」は明治24年の濃尾大地震による石垣の崩落で櫓自身も倒壊しましたが、新旧の部材で再築されています。
西南隅櫓と天守
西南隅櫓(南面は左側、重破風が見える)
東南隅櫓(破風は切妻、左側が南面)
両隅櫓ともに、二重三階で、南側一層の破風が異なる他は、ほぼ同じ形で同じ大きさです。一重目は二階建てになっていて、二重目が最上階となります。この隅櫓には多聞櫓が続き、「本丸」の防備は鉄壁だったそうです。
西南隅櫓と天守の間も多聞櫓(古写真、隅櫓の解説に掲出の写真)
破風の違いは、「西南隅櫓」は、「千鳥破風」と「軒唐破風」を重ねた格式が高い「重破風(かさねはふ)」を採用していますが、「東南隅櫓」は「切妻破風」を採用しています。
大きさは、東西11.8m×南北13.5m、高さ14.1mもあり、床面積は約50坪にも及ぶ、巨大櫓です。
室内は、板張りの質素な造りで全く豪華さはありません。中心部分は「身舎(もや)」になっていて、それを「武者走り」で取り囲んでいます。二階から三階に上がる階段は、踊り場を設けて屈折させています。窓が多いので、光の差し込みがあり割と明るいです。
西南隅櫓内(1階武者走り)
西南隅櫓内(1階身舎)
西南隅櫓内(1階身舎、入口方向)
西南隅櫓内(2階武者走りの天井)
西南隅櫓内(2階身舎)
西南隅櫓内(3階武者走りの天井)
西南隅櫓内(3階身舎と武者走り)
西南隅櫓内(3階と2階の間の階段)
西南隅櫓の三階には「御窓台」が保管されています。これは、天守5階の四隅に置かれていたもので、城主がこれに上り遠くを見る時に使用した台らしいです。
西南隅櫓内(天守5階にあった「御窓台」を3階に保管)
さて、当初予定の「小牧山城」訪問を断念して「名古屋城」滞在時間を多く取ったことから、ゆっくりと見ることができました。一旦、南西にある櫓門の「正門」から出るところでしたが、そこから最も近い地下鉄の駅は「市役所」とのことでしたので、結構な雨の中また戻りました。
帰りは、JR東海名古屋駅から「青春18切符」で大阪駅までの乗車です。
JR名古屋駅ではお土産を買いこみ、また車中でとる夕食を探しました。名古屋のお土産は重いモノが多い中で、守口大根漬、半生きしめん、唐揚げ味じゃがりこ、味噌掛けてみそ、コーチン五目かやく飯等名古屋らしいモノを選びました。ウイロウも欲しかったのですが、重すぎて断念しました。
乗車するのは、名古屋発16時の快速、大垣乗換16時37分発の普通、米原乗換17時17分の新快速、大阪駅には18時43分です。
丁度通勤客が多い時間帯に遭遇することから、車中でゆっくりとお弁当を食べるのは少し恥ずかしいので、サンドイッチを上品にほおぶることにしました。
名古屋から大阪までの所要時間は2時館40分でしたが、3日間で計75,000歩の歩き過ぎた足の休養となりました。
今回も、「小牧山城」を除いて、ほぼ予定通りにお城巡りができましたが、2日間が雨でしたので、綺麗な写真が撮れなかったことが心残りです。お城巡りの「ラフ案」では、「犬山城」を計画に入れていましたが、「犬山市観光協会」から送付いただいた「パンフレット」で9月末までは工事中であることを知ったので、「ラフ案」を事前変更できて無駄な訪問をせずに済みました。
また、近々「犬山城」と「小牧山城」をセットにして訪城したいと思います。
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