8/1(水)、念願の「根室半島チャシ群」を堪能しましたので、これから先は根室の大草原や根室十景の一部を楽しみたいと、レンタカーをとばしました。

 

5分も走ると、牛たちが寝そべっている草原が拡がりますが、すぐにそれが切れた左手には、草の谷底に溜まった水がシーンと張りつめたような神秘的な「トーサムポロ沼」が現れます。暫くの間見とれていました。

 

大草原に牛が寝そべる

トーサムポロ沼

そこから数分の所にある「北方原生花園(かえん)」は、オホーツク海を望む約75haの原生花園です。エゾカンゾウやハマナスが少々咲いているぐらいでしたが、もう少し早い時期であれば、紫のヒオウギアヤメが咲き乱れていたようです。

 

そこでは十数頭のポニーが放牧されていて、ゆったりとした時間を経験することができました。ただ、一匹が動き出すと、その後を数匹のポニーが続いて私の方にせまってきましたので、おもわず私が慌てて逃げてしましました。

 

北方原生花園で放牧中のポニー

 

この花園の北側には、低木のミズナラの風衝林がまるで台地のような形をして草原を横たわっているように見えます。そして、時計と反対廻りにゆっくりと顔を廻すと、ずーと地平線が見え、そしてオホーツク海の水平線に繋がっていくという素晴らしい光景を眺めることができました。

ミズナラの風衝林

さて、レンタカーに乗り再び大草原を走りますと、都会やその周辺では建物などの構造物で絶対に見ることができない”地形の形又は姿”を目にすることができます。牧場やサイロも、北海道ならではです。

 

根室市街に戻り、「根室金刀比羅神社」は高田屋嘉兵衛が1808年に建立したことから、高田屋嘉兵衛像があります。この後、明治公園ですが、ここは1875年に創設された開拓使根室牧畜場の跡地を利用した公園で、国内最大級のレンガ造りのサイロ3塔を見上げることができました。

「根室金刀比羅神社」の高田屋嘉兵衛像

明治公園にある日本最大級のレンガサイロ

更に、花咲ガニで名前が知られている「花咲灯台」に向かい、灯台崖下の荒々しい波が打ち付ける所にある国の天然記念物の「車石」を見る為に、波しぶきがかかりそうな波際まで降りました。少し見ていると、吸い込まれそうになり、慌てて後ろに下がりました。

 

花咲灯台

波しぶきを上げる灯台崖下

https://youtu.be/Kk_37X9vd88  ←ユーチューブで動画をどうぞご覧ください!

 

「車石」は、直径1m~6mの放射状節理の玄武岩で車輪のような形です。白亜紀と呼ばれる6千年前~1億3千万年前に、マグマが上昇して海中に流れ出した溶岩が押されて丸くなったそうです。

 

国の天然記念物の「車石」

JR根室発16時9分の列車に間に合わせるべく、レンタカーを返却し、駅前の観光センターで、出発前にレンタカーのお嬢さんに聞いていた「オランダせんべい」その他、色々なお土産を購入しました。せんべいと言うものの、グンニャリと柔らかく、甘い匂いがするワッフルのような感じのモノです。

根室名物「オランダせんべい」

この観光センターには、「根室半島チャシ群」の城郭100名城のスタンプや、次の駅が日本最東端の「東根室」駅の乗車記念ハガキがあったので、どちらもいただきました。JRに乗車して、次の「東根室」駅を通過するので、行ったことにしたいと思います。

 

「根室半島チャシ群」の城郭100名城のスタンプ

JR根室駅は、根室本線の終点、始発店は旭川近くの滝川駅です。本線とはいうものの、1日6便しかなく、しかも1両の気動車で、涼しいので勿論冷房のない扇風機だけが廻っている列車に乗ることになりましたが、全く充分でした。

 

JR根室本線の根室駅時刻表

釧路行のルパン三世号

釧路まで、ガタンゴトンと進む列車からは、原生林、草原、湿原の景色しか見られない貴重な列車の旅を経験しました。約120㎞の距離の間にある駅数は19駅、2時間47分かけて釧路駅に到着したのは、18時51分でした。

 

線路わきに拡がる湿原

当初予定していた夕食は、「和商市場」で、自分の好きなお刺身をセレクトして酢飯に自分で乗せる海鮮丼を食する予定でしたが、何とそこは18時でお店は終了。口は海鮮丼の口になっていたけれど仕方なく、夕食できるところを探し回ること10分、「エスカロップ」の旗がたっているカフェを見つけて、思わず根室のレンタカーのお嬢さんのお薦めを思い出して、そこへ入ることに決めました。

 

釧路駅前のカフェ「エスカロップ」の旗

「エスカロップ」とは、きざんだ筍のバター炒め飯の上に、ビーフカツが乗りタレ(とんかつソースよりはコクがある)がかかっているモノでした。

結構ボリュームがあり美味しくいただきました。

 

エスカロップ

食事を終えて、宿泊ホテルに向かいましたが、本日は朝の早くから行動しましたので、すっかりお疲れでした。

前日風呂に入ることができなかったので、ホッと一息さっぱりすることができました、

 

明日(8/2)は、釧路散策と釧路市内にあるチャシを訪問して、帰路へと向かいます。