7/31(火)は、志苔館(しのりだて)を見てから、函館バスに乗り込みましたが、中央病院前で赤川方面行バスに乗り換えなければ、「四稜郭」に行けません。
少し不安を抱えながらもバスに揺られていましたが、五稜郭前を過ぎた所で運転手に確認しましたら、間もなくとのことでホッと一息。
しかしながら、今度は乗換バス停でなかなか赤川方面行のバスが時刻を過ぎても現れず、結局10分遅れで乗車しました。その分、四稜郭での見学時間が削られました。
赤川入口で下車して、約20分程一旦坂道を下り、また坂道を登るという少しキツイ道を歩いてやっと「四稜郭」に到着しました。坂道を振り返ると、僅か遠くに函館の街を眺めることができる土地であることが判りました。
この「四稜郭」が築城された歴史的的経緯、そして地形的経緯が判るような気がしました。
四稜郭の形
四稜郭碑
戊辰戦争も最後の方には、旧幕府軍が函館に逃げ込み北海道に「蝦夷共和国」を作ろうとしました。そこへ、新政府軍が旧幕府軍を壊滅すべく追いかけてきて箱館戦争が勃発するのですが、明治2年に五稜郭の鎮守だった東照宮を守る為に造営したのがこの「四稜郭」だったようです。設計は、あの陸軍奉行大鳥圭介で、四隅に砲台を備える砲座が造られ、稜堡の周囲には幅5.4m、高さ3mの土塁と幅2.7mと深さ0.7mの空堀の堡塁でした。
四稜郭の虎口
四稜郭の虎口(土塁上から)
四稜郭の4隅の一つ(砲座跡)へ向かう土塁
四稜郭の周囲取巻く土塁
四稜郭の4隅の一つ(砲座跡)
四稜郭の四隅の一つで砲台を挙げる坂
築城当時から、建物は勿論井戸もなく、旧幕府軍の防御の為の陣地であったことから、箱館(現在は函館)が良く見渡せる丘陵地帯で、「五稜郭」の後ろを守る目的もあって、この場所が選ばれたのと思います。
現在残っている土塁と空堀と砲座跡を眺めると、高さや深さ、大きさ等中途半端な防御施設で、攻撃されて1日も持たなかった訳がよく解りました。
残念ながら、写真では四稜郭の形がよく解りません。上空からでないとその形は認識されないと思いますので、ドローン映像を見てみたいものです。
余談ですが、北海道上磯郡上磯町にある「辺切地(へきりち)陣屋」も、四稜郭から首を出した形で砲座を持つ松前藩の出張り陣屋です。1855年に築城された北方警備を目的に築城された陣屋で、規模もかなりの広さを持ち、門は勿論、陣屋内部には居住用の建物も多数あったようです。
辺切地(へきりち)陣屋の絵図
辺切地(へきりち)陣屋の復元門
辺切地(へきりち)陣屋の高い土塁と深い空堀
40分位周辺含めて歩き、またバスに乗るべく赤川入口まで行きますと、丁度予定のバス時刻
にバス停に辿り着きましたが、来たバスの運転手への聞き方が悪く(函館駅へ乗り継いで行けるかとの確認すべきを、函館駅へ行けるかと聞いてしまった)、そのバスに乗り損ねました。
結局そのバスに乗るべきだったのですが・・・・
仕方なく、五稜郭に行けばバスがあるだろうと考え、歩くことに。気温は低いものの、西日が強く汗が流れるように吹き出しながら歩くこと20分、亀田支所前バス停の時刻表を見ると、何と10分後に函館駅前行があるではないですか。
これは天の恵み!
無事函館駅前行バスに揺られ、函館駅に辿り着くことができましたが、予定では1時間位を函館市内の旧跡巡りでもしようと思っていたのが時間切れ。
まあ以前、一度寺院や教会や坂などを見ているのでいいかーと思い、埠頭に停泊している旧青函連絡船「摩周丸」を眺めるだけに留めました。
函館からは、17時51分発の特急「スーパー北斗」で札幌へ向けてGO!
駅で購入した豚の「味噌焼めし」をガッツリと食して、夜行バスに耐えられる腹ごしらえを車中でしました。
19時を過ぎると、車外は殆ど真っ暗闇。その中をひた走り、21時35分に札幌に到着しました。
特急「スーパー北斗」(函館本線函館駅)
特急「スーパー北斗」
豚の「味噌焼めし」
その後エピソードが!
少し長くなりますがお付き合いを。
当初計画で、深夜高速バス乗車に備えて1時間半ある時間を、スーパー銭湯でひと風呂浴びて着替えをして乗車しようとしていました。札幌の次駅「桑園」で下車して駅員の方に、スーパー銭湯「北のたまゆら桑園」の場所確認をしますと、
な・なんと!! リニューアルの為に暫くの間閉店とのこと!
情報収集が不備でありました。
すごくショックを受けて、どうすべきかと考え、汗を流すことは断念、しかし濡れまくった下着や靴下だけは着替えたい思いで、更衣することだけを決定しました。
どこで着替えるべきか?
広いスペースはないか?
そうだ、シティホテルのトイレだ!
ということで、大変申し訳なかったのですが札幌駅前の「JRタワーホテル日航札幌」のトイレをお借りすることにしました。お陰様で、ゆったり、ゆっくりと更衣ができました。
本当に有難うございました。
さて、夜行バス「スターライト釧路号」は、さっぽろ東急店前からのスタートになりますので、涼しい風が吹くバス停で待つこと半時間。23時10分に出発しました。
3列のゆったりしたリクライニングシートで、消灯は0時前でした。若者や熟年層、女性など客層は様々でした。若者の方が多かったので、夜中騒がれるのではないかと心配していましたが、皆さん礼儀正しく睡眠されていました。
室内は、冷房を入れていないにも拘らず外気温が低いので、毛布を首までかけますが寒くてなかなか寝付くことができませんでした。
さて、8/1(水)の早朝には釧路着です。次のブログで8/1(水)をお話したいと思います。