先日7/31(火)~8/1(木)にかけて出かけました、「北海道お城巡り一人旅」の紀行をお届けしてまいります。

 

今回の旅はすごくゆとりのある一人旅となりました。というのも、北海道までの往復のフライトが、いずれも昼前後しかなかったことによります。

 

7/31(火)は伊丹空港11時発ANA745便に搭乗しました。機種はエアバス社機で、私自身初めての経験、いつも乗るボーイング社やボンバルディア社のモノとは少し違い、座席の前に液晶画面がありました。

 

当日は、風向きが普段と違うのか、いつもでしたら宝塚から六甲山に向かって離陸していくのですが、豊中市庄内方向に飛び立ちましたので、すぐに京都、琵琶湖が左下方向に見ることができました。

 

快晴の中、能登半島から富山湾を左に見て、初めて佐渡島の「乙」の形を上空から臨め、「佐渡金山」はこの辺りかなーと当たりを付けて眺めていました。

 

能登半島と富山湾

佐渡島

伊丹空港で購入したアンデルセンの「カツサンド」を頬張り、サービスのコーヒーを飲みゆっくりと過ごしながら、日本海と時々見える奥羽地方の沿岸風景を眺めることができました。特に男鹿半島は、元八郎潟の埋め立て部分が整然とした田んぼになっているので、八郎潟であった所がよく解った気がします。

 

本日は、殆ど雲を見ることがないぐらいに晴天でしたので、下界はさぞかし暑かったんでしょうねー

 

ANA機は、津軽半島を過ぎて海峡を越えると徐々に高度を下げて着陸態勢に入り、低空飛行を続けますが、左手に急に現れた山、これが函館山、そしてそれに続く函館の市内がしっかりハッキリと見えてきますので、慌てて、「五稜郭」を上空から五角形を撮ろうと構えたところ、ほぼ巧くカメラに収めることができました。しかし、後から見たら、少しヘニャゲた形でしたので、少し不満が残りました。

 

函館市内と弁天台跡付近

五稜郭(あまり、巧く形が撮れませんでした)

函館空港には、12時着。空港の外にでると”涼しい!”  気温は確か26度位だったかなー

 

まずは、最初の訪問地「志苔館(しのりだて)」を目指します。

 

私が、今回のプラン作成開始時には、ここから空港バスで函館駅前へ行き、そこから1時間に1本しかないバスに揺られて「志海苔館」(バス停はこの字)まで行く予定にしていました。

ところが、色々インターネットで地図を見たりしていると、なんと「志苔館」跡は、函館空港から徒歩で15分位の所に位置していることを知りました。

 

ということで、空港を出て外周道路から出ていく道を少し歩き、空港の滑走路下のトンネルを潜って、ほんの少し進むと、もう遠目からでも判るコンモリした土手を見つけることができました。もう、そこからワクワク感が募り足早になるのが自分でもわかるぐらいでした。

 

遠目からの志苔館跡

志苔館跡の土塁と正面に碑

少し坂道を上る道の正面には「志苔館跡」碑と解説看板が立っているのが見えますが、焦らない焦らない。

「史跡 志苔館跡」碑

その入口には、和人と阿伊努(アイヌ)との戦いがあった地ということで、この両者の慰霊碑が建立されています。

慰霊碑

「志苔館(しのりだて)」の歴史を簡単に触れておきます。

中世に和人が拠点とした館が道南に十二館あり、その内で最も東に位置した志苔館は、1457年のコシャマインの戦いの原因となった場所とされています。そしてコシャマインの戦いで陥落してからも、その後に再建されますが1512年に再度陥落して、その後は再建されることがなかったようです。

 

さて、「志苔館」跡碑を右折すると左手に土塁、そして二重の堀切、堀は薬研堀になっています。土橋を渡ると門跡があり両脇から土塁が迫っています。

 

木橋と薬研堀

門跡の土塁

門跡を抜けますと、大きな広がりの館跡地が現れます。周辺は背の高い土塁が取り巻いていて、その中にほぼ方形の広い単独曲輪があり、真ん中の北側に大きな碑が立っています。

建物跡は、数か所あったようで木杭のようなもので場所を明示していたようですが、夏草に阻まれ遠方からはその形を見ることができませんでした。また、井戸跡と言われた所には、木枠が組まれていました。

東側から西方向の館跡(前方に門跡土塁)

館跡、周辺は土塁が囲う

館跡内の碑

館内の井戸跡

今回は、動画も残そうと、土塁上からカメラの動画機能を使用して撮影も行いましたが、まだ編集ができていませんので、後日にいたします。

 

気温は低いものの、太陽を遮るものは何もない所でしたので、頭から流れ落ちる汗で、顔はくしゃくしゃになりましたが、南側を向くと穏やかな津軽海峡が臨まれ、僅かな風に乗せられた塩のかおりがにおってきます。また、南西方向の遥か向こうには函館山も臨むことができる最良の場所で、ホッと一息つくことができました。

 

土塁から眺める津軽海峡

土塁から臨む函館山

こちらの館は、日本城郭協会指定の「続日本100名城」の101番目の城郭です。

あずまやには、スタンプが置かれていました。

 

私は、100名城も、続100名城もスタンプ帳が存在することを知る前から、既にかなりのお城を巡っていましたので、「今更ながらスタンプ押しなんて・・・」との思いがあり、スタンプ帳を購入して押印はしていませんでしたが、今回は、101番目なので白紙の紙に押印をして帰りました。また、次回以降の「根室半島チャシ群」でも100名城の1番目なので、これも押印してきました。

 

「志苔館」跡から道路に降りた所に、「志海苔館」バス停がありますので、少し時間を潰して14時過ぎの函館バスに乗車し、次の訪問地「四稜郭」跡に向かいます。

 

次回のブログでは、「四稜郭」へ参ります。