土の香り
幼い記憶を呼び醒ます香り

優しく
とても優しく接してくれたみんな

暖かな優しさも
柔らかな言葉も
小さな怒りも
夢のような愛情も

今は胸にだけそっと思い出として残るの

不器用なあの優しさや声や言葉が懐かしい

『一緒に凧あげに行こか
あれ一緒に食べよか
体は大丈夫か 辛くないか

こら 暗くなったら独り歩きは危ないやろ』


今では解りやすいくらいに解ります
本当に愛されていたのですね
あの大きないっぱいの手に繋がれて歩いた畑道が今は心より懐かしく思えます

土の香りは秋の香り
優しく寂しい昔の香りなのです