むかしむかし人に恋した異形の者がいました

異形の者は好きで好きでたまらなかったのですが 生きる世界の違いに阻まれ側で笑う事しか出来なかったそうです

ある時 人が異形の者に語りかけました


《昼と夜の世界があるように生きる世界の違いは確かにそこにある
でもね 昼と夜の境界がないよう
生きる世界の違いもまた境界はないの
だから 互いに触れ合う事が叶うのですよ
昼に見る月と太陽の様に》


異形の者は悲しみました 優しさ故の孤独に

悲しみと同時に異形の者は願ったのです


《どうか今少し変わらぬ日常を
日が西に登り 月が東に沈む日常を》