リオシラスに教えてもらった場所では今正に建築真っ最中の学校が放置状態になっていた。
本当に資金繰りが厳しいらしい。
…と言うか校舎を建てられるくらいの資金は用意してから始めなさいよね…。
わたしはその建設現場であれこれ議論している男達に「リオシラスから話を聞いた」と切り出し、宝石を渡す。
突然の援助に感激する連中を尻目にわたしは街に繰り出すことにした。
このサイリサイアム、流石に首都と呼ばれるだけあって広く、綺麗に整備されている。
雰囲気は随分違うけど、シロディールの帝都と比べても遜色は無いだろう。
街を見ながら龍姫とお喋りをしてこの街の事を教えてもらう。
何でもこの国はハイエルフ、つまりアルトマー達の国でこの世界(アンカリアと言うらしい)の中でも一番の大都市だと言う。
へぇそうなんだ、と相槌を打ちながらトラに乗ってのんびりと観光する。
…そう言えばトラに乗ってても誰も驚かないわね。普通なら大騒ぎになると思うんだけど。
実はこの世界のトラは大人しくて馬同様の扱いをされているのかもしれない。
(そんなことはないぞよ。しかもわらわのトラはちゃんと戦闘用に訓練されておるしの)
龍姫が言うにこの世界にもトラやライオンと言った肉食獣はちゃんといて、危険な動物として認識されていると言う。
…じゃぁ今のわたしは街行く人に危ない人と思われてるんじゃ…?
トラから降りようかと思ったところで衛兵らしき感じの人に呼び止められる。
まずい!早くトラを何とかしないと。
と思ったんだけど、どうもトラについてどうこう言う為に声をかけてきたわけでは無いらしい。
何でもこの先の下水道に凶悪な殺人犯が逃げ込んでいると言う。
かなりの手練れで、今正に追跡中なんだけど追跡班の戦力では心許ないのでトラ使いのわたしに力を貸してほしいそうだ。
こんな大きくて綺麗な街でもやっぱり荒事はあるものなのね。
それにしても凶悪犯、かぁ。
どうしようかなぁ…正直あんまり関わりたくは無いんだけど。
と思っていたんだけど、龍姫からも追跡に行くように頼まれてしまう。
「何で?わたしとしては面倒な事には関わりたくないんだけど…」
(済まぬな…ちと気掛かりなことがあっての。その殺人者が何者か確認したいのじゃ)
「一体何なの?まさか知り合いとか言い出さないわよね?」
(知り合いと言うことは無いだろうと思うがの…この界隈に残されたマジカの感じが少し、の)
何だか歯切れが悪いが余程気になるのだろう。
わたしはBFGを取り出すと下水道に踏み込んだ。
…
下水道にはどう言う事かアンデッドの様な連中がうーあー言いながら徘徊していた。
いくら下水が汚いとは言え、アンデッドが自然発生するはずは無い。
つまり何者かがここで死霊術を使っているってことになる。
(やはり、か…済まぬが急ぎ追ってくれぬか)
龍姫が渋い顔をする。
余程マズイ状況らしい。
わたしはアンデッドを撃ち砕きながら下水の奥に進む。
すると…龍姫に似た雰囲気の女が一人。
恐らく龍姫と同種の人だろう。
「おや?我が姉妹か」
その女がわたしに気付いてにやりと笑う。
(やはり同族じゃったか…)
龍姫が落胆する。
(手間をかけて済まぬがあやつを止めてはくれぬか)
どう言う事情があるのかは知らないけど頼まれ事を断る理由も無い。
わたしはBFGを目の前の女に向ける…すると
「おお、怖い怖い。これは敵わないねぇ退散退散」
女はにやにや笑いながら一瞬のうちにその姿を消してしまう。瞬間転移の類の術を使ったようだ。
しかし凶悪犯らしき女を逃がしてしまったわね。
わたしは仕方ないので下水から出て事の顛末を報告する。
衛兵は犯人を捕まえられなかったことに落胆していたが、まぁ仕方が無いと納得はしてくれたみたいだった。
さて、一応事件も一区切りついたわけだけど…これからどうしようかなぁ。
本当に資金繰りが厳しいらしい。
…と言うか校舎を建てられるくらいの資金は用意してから始めなさいよね…。

わたしはその建設現場であれこれ議論している男達に「リオシラスから話を聞いた」と切り出し、宝石を渡す。
突然の援助に感激する連中を尻目にわたしは街に繰り出すことにした。
このサイリサイアム、流石に首都と呼ばれるだけあって広く、綺麗に整備されている。
雰囲気は随分違うけど、シロディールの帝都と比べても遜色は無いだろう。
街を見ながら龍姫とお喋りをしてこの街の事を教えてもらう。
何でもこの国はハイエルフ、つまりアルトマー達の国でこの世界(アンカリアと言うらしい)の中でも一番の大都市だと言う。
へぇそうなんだ、と相槌を打ちながらトラに乗ってのんびりと観光する。
…そう言えばトラに乗ってても誰も驚かないわね。普通なら大騒ぎになると思うんだけど。
実はこの世界のトラは大人しくて馬同様の扱いをされているのかもしれない。
(そんなことはないぞよ。しかもわらわのトラはちゃんと戦闘用に訓練されておるしの)
龍姫が言うにこの世界にもトラやライオンと言った肉食獣はちゃんといて、危険な動物として認識されていると言う。
…じゃぁ今のわたしは街行く人に危ない人と思われてるんじゃ…?
トラから降りようかと思ったところで衛兵らしき感じの人に呼び止められる。
まずい!早くトラを何とかしないと。
と思ったんだけど、どうもトラについてどうこう言う為に声をかけてきたわけでは無いらしい。
何でもこの先の下水道に凶悪な殺人犯が逃げ込んでいると言う。
かなりの手練れで、今正に追跡中なんだけど追跡班の戦力では心許ないのでトラ使いのわたしに力を貸してほしいそうだ。
こんな大きくて綺麗な街でもやっぱり荒事はあるものなのね。
それにしても凶悪犯、かぁ。
どうしようかなぁ…正直あんまり関わりたくは無いんだけど。
と思っていたんだけど、龍姫からも追跡に行くように頼まれてしまう。
「何で?わたしとしては面倒な事には関わりたくないんだけど…」
(済まぬな…ちと気掛かりなことがあっての。その殺人者が何者か確認したいのじゃ)
「一体何なの?まさか知り合いとか言い出さないわよね?」
(知り合いと言うことは無いだろうと思うがの…この界隈に残されたマジカの感じが少し、の)
何だか歯切れが悪いが余程気になるのだろう。
わたしはBFGを取り出すと下水道に踏み込んだ。
…
下水道にはどう言う事かアンデッドの様な連中がうーあー言いながら徘徊していた。
いくら下水が汚いとは言え、アンデッドが自然発生するはずは無い。
つまり何者かがここで死霊術を使っているってことになる。
(やはり、か…済まぬが急ぎ追ってくれぬか)
龍姫が渋い顔をする。
余程マズイ状況らしい。
わたしはアンデッドを撃ち砕きながら下水の奥に進む。
すると…龍姫に似た雰囲気の女が一人。
恐らく龍姫と同種の人だろう。

「おや?我が姉妹か」
その女がわたしに気付いてにやりと笑う。
(やはり同族じゃったか…)
龍姫が落胆する。
(手間をかけて済まぬがあやつを止めてはくれぬか)
どう言う事情があるのかは知らないけど頼まれ事を断る理由も無い。
わたしはBFGを目の前の女に向ける…すると
「おお、怖い怖い。これは敵わないねぇ退散退散」
女はにやにや笑いながら一瞬のうちにその姿を消してしまう。瞬間転移の類の術を使ったようだ。
しかし凶悪犯らしき女を逃がしてしまったわね。
わたしは仕方ないので下水から出て事の顛末を報告する。
衛兵は犯人を捕まえられなかったことに落胆していたが、まぁ仕方が無いと納得はしてくれたみたいだった。
さて、一応事件も一区切りついたわけだけど…これからどうしようかなぁ。