今日からはあの黒騎士の拠点を探り出すべくアビスを探索することになる。
とは言ってもブラッドサンプル探しで既にあちこちを探索してきたが、それっぽい場所に心当たりは無い。
となると…まだ行っていないアビスから巡るのが早そうだ。
と言うわけでジオマトリクスの研究所に踏み込む。
本来はWiz機関の技術開発拠点として使われていた研究所なんだけど、何があったのかアビス化してしまった。
Wiz機関と言うのがどう言う組織なのかは知らないけど、ここでも現化物理学に関する研究がなされていたと聞く。
となれば…黒騎士がここに身を潜めているとしてもおかしくない。
「さ、行くわよ」
内部はアビス化しているにも関わらず、案外普通の雰囲気だ。
これまでの様な現実離れしたヘンな物が見当たらない。
…まぁ研究所の研究対象が対称なだけにヘンな物があっても違和感が無いだけなのかもしれないけど。
しかしやはり大きな組織の研究所だけあって小癪な仕掛けが多い。
所々にセキュリティが掛かっていて開かないドアがあって、行く手を阻まれる。
あぁもう!面倒臭いわね。
まずは奥に踏み入る為にこのセキュリティを解いていかないといけない。
そんなわけで無駄に広い研究所のあちこちをうろうろすることしばし。
「セキュリティを解除します」
流暢な発音を披露するコンピュータ。
ふぅ、これで少しは奥に進めるはず…。
わたし達は行く手を阻んでくれたドアの先に進む。
ふむ…どうも実際の研究施設まで行けるようになったみたいね。
動物実験の行われた跡もあれば、それらの研究リポートを保管した資料室のような部屋もある。
これはしっかりと見て回る必要があるわね。
わたし達は一部屋ずつ順番に調べていくんだけど…とある一室で。
「う…」
入るなり春花の顔色が悪くなる。
部屋にあったのは…何かしら?人間っぽいんだけど明らかに人間ではないモノの肉塊…とでも言えばいいんだろうか。
これは一体?
「そいつは異形化した人間の成れの果てだな」
唐突に通信が入り、空斗隊長がそう断じる。
異形化した…人間?
そこでわたしはアイオンの婚活パーティを思い出す。
あの時も何かが爆発して急に参加者が異形化していた。
そしてその場にはあの天羽ヴェルンの姿もあった。
まだ結論を出すには早いかもしれないけど…ここであの異形化爆弾の研究をやっていて、それを天羽ヴェルン…黒騎士が奪った可能性もある。
となればここが黒騎士にとって重要な場所と言うことになる。
わたし達は肉塊の部屋を出て更に奥を目指す。
そして…研究所のデータバンクまで来たんだけど。
「不正アクセスを確認。排除プログラムを始動します」
わたし達が無理にいじったコンピュータのセキュリティにひっかかってしまう。
途端にデータバンク室に詰めかける警備ロボの大群。
後から後から次々と押し寄せてくる警備ロボを何とか押し返すと…何時の間に来たのか空斗隊長その人がいた。
どうもあの異形化した人間の成れの果てを見て隊長自らも急ぎ出動したってところかしらね。
「何やってんだよ…貸してみろ」
わたし達を呆れた眼差しで見るとデータバンクに端末を接続する。
「こう言うのは大体バックドアがあるもんなんだ…よし」
どうやらハッキング?に成功したらしい。ここからデータをコピーして持ち帰れば後は海斗が調べてくれるだろう。
これで黒騎士についても何か分かれば良いんだけど…と思ったその時だった。
唐突に背後に気配が現れる。
咄嗟に振り向くとそこに居たのは…天羽ヴェルン!
「真実を知って尚、ここまで来たんですね…なら僕も約束を…」
そこまで言うと…天羽はわたし達の目の前で黒騎士に変貌を遂げる!
「我が名はジル・ド・レイ」
ジル・ド・レイ!?あの日輪旧校舎で実験されていたブラッドコード!?
そして黒騎士はわたし達に向かってデスヘイルを撃ち放つ…がわたしの持っていたXブラッドから急速にフィールドが展開されそれを無効化する。
デスヘイルが効かないと分かるや黒騎士は逃走し、空斗隊長がそれを追いかける。
ここで逃がす訳にはいかない!とわたし達も追いかけようとしたんだけど黒騎士の配下に阻まれてしまい、そいつらを倒した頃にはもう隊長も黒騎士も見失ってしまった後だった。
「はぁ…」
仕方ないわね。ここで幕引きにしたかったんだけど…まぁあの隊長が追っているんだ。任せてしまっても大丈夫だろう。
場合によってはそのまま隊長が黒騎士を倒して一件落着となるかもしれない。
うん、むしろそうなってくれたら助かるわね。
わたし達はデータバンクの中身をコピーすると研究所を後にした。
とは言ってもブラッドサンプル探しで既にあちこちを探索してきたが、それっぽい場所に心当たりは無い。
となると…まだ行っていないアビスから巡るのが早そうだ。
と言うわけでジオマトリクスの研究所に踏み込む。
本来はWiz機関の技術開発拠点として使われていた研究所なんだけど、何があったのかアビス化してしまった。
Wiz機関と言うのがどう言う組織なのかは知らないけど、ここでも現化物理学に関する研究がなされていたと聞く。
となれば…黒騎士がここに身を潜めているとしてもおかしくない。
「さ、行くわよ」
内部はアビス化しているにも関わらず、案外普通の雰囲気だ。
これまでの様な現実離れしたヘンな物が見当たらない。
…まぁ研究所の研究対象が対称なだけにヘンな物があっても違和感が無いだけなのかもしれないけど。
しかしやはり大きな組織の研究所だけあって小癪な仕掛けが多い。
所々にセキュリティが掛かっていて開かないドアがあって、行く手を阻まれる。
あぁもう!面倒臭いわね。
まずは奥に踏み入る為にこのセキュリティを解いていかないといけない。
そんなわけで無駄に広い研究所のあちこちをうろうろすることしばし。
「セキュリティを解除します」
流暢な発音を披露するコンピュータ。
ふぅ、これで少しは奥に進めるはず…。
わたし達は行く手を阻んでくれたドアの先に進む。
ふむ…どうも実際の研究施設まで行けるようになったみたいね。
動物実験の行われた跡もあれば、それらの研究リポートを保管した資料室のような部屋もある。
これはしっかりと見て回る必要があるわね。
わたし達は一部屋ずつ順番に調べていくんだけど…とある一室で。
「う…」
入るなり春花の顔色が悪くなる。
部屋にあったのは…何かしら?人間っぽいんだけど明らかに人間ではないモノの肉塊…とでも言えばいいんだろうか。
これは一体?
「そいつは異形化した人間の成れの果てだな」
唐突に通信が入り、空斗隊長がそう断じる。
異形化した…人間?
そこでわたしはアイオンの婚活パーティを思い出す。
あの時も何かが爆発して急に参加者が異形化していた。
そしてその場にはあの天羽ヴェルンの姿もあった。
まだ結論を出すには早いかもしれないけど…ここであの異形化爆弾の研究をやっていて、それを天羽ヴェルン…黒騎士が奪った可能性もある。
となればここが黒騎士にとって重要な場所と言うことになる。
わたし達は肉塊の部屋を出て更に奥を目指す。
そして…研究所のデータバンクまで来たんだけど。
「不正アクセスを確認。排除プログラムを始動します」
わたし達が無理にいじったコンピュータのセキュリティにひっかかってしまう。
途端にデータバンク室に詰めかける警備ロボの大群。
後から後から次々と押し寄せてくる警備ロボを何とか押し返すと…何時の間に来たのか空斗隊長その人がいた。
どうもあの異形化した人間の成れの果てを見て隊長自らも急ぎ出動したってところかしらね。
「何やってんだよ…貸してみろ」
わたし達を呆れた眼差しで見るとデータバンクに端末を接続する。
「こう言うのは大体バックドアがあるもんなんだ…よし」
どうやらハッキング?に成功したらしい。ここからデータをコピーして持ち帰れば後は海斗が調べてくれるだろう。
これで黒騎士についても何か分かれば良いんだけど…と思ったその時だった。
唐突に背後に気配が現れる。
咄嗟に振り向くとそこに居たのは…天羽ヴェルン!
「真実を知って尚、ここまで来たんですね…なら僕も約束を…」
そこまで言うと…天羽はわたし達の目の前で黒騎士に変貌を遂げる!
「我が名はジル・ド・レイ」

ジル・ド・レイ!?あの日輪旧校舎で実験されていたブラッドコード!?
そして黒騎士はわたし達に向かってデスヘイルを撃ち放つ…がわたしの持っていたXブラッドから急速にフィールドが展開されそれを無効化する。
デスヘイルが効かないと分かるや黒騎士は逃走し、空斗隊長がそれを追いかける。
ここで逃がす訳にはいかない!とわたし達も追いかけようとしたんだけど黒騎士の配下に阻まれてしまい、そいつらを倒した頃にはもう隊長も黒騎士も見失ってしまった後だった。
「はぁ…」
仕方ないわね。ここで幕引きにしたかったんだけど…まぁあの隊長が追っているんだ。任せてしまっても大丈夫だろう。
場合によってはそのまま隊長が黒騎士を倒して一件落着となるかもしれない。
うん、むしろそうなってくれたら助かるわね。
わたし達はデータバンクの中身をコピーすると研究所を後にした。