無事ブラッドサンプルも発見して更に御門水道の探索を続ける。
どこかに千代田坑道に抜ける道があるはずなんだけど…。
わたし達は水道の貯水槽に潜ってうろうろしていると大きなハッチドアを見付ける。
これかしら?
重たいハンドルを皆で回して…その向こう側に降り立つ。
座標を確認すると…うん、確かに千代田坑道に入ってる。
後は昔の司令所とやらを探すだけね。
「お疲れ」
漸くそれっぽいところを見付けて入ってみるとしずながコンピュータの操作盤をあれこれいじっているところだった。
「よく来てくれたわね」
そう言うとしずなは顔を上げてわたし達にモニターを見る様に促す。
「私も…天羽の言葉を信じてたわけじゃないけど、うすうす感じてたんだ。この組織にはおかしなところがあるって」
天羽の言葉と言うのは…あれか。
弱者を犠牲に力を得ているとか何とか。
しずなはかねてから急老症の研究をしていたが、その過程でデータベースを調べている内にその内容に疑念を感じていたと言う。
そして行き当たったのがここ、千代田大本営。
「今のデータベースからは抹消されたデータも見付かったわ」
そう言うとその見付かったデータとやらを次々にモニターに映す。
わたし達が初めて指令を受けて踏み込んだ日輪旧校舎のアビス。
そここそが正に古い時代の…実験施設だった。
まだコードライズ技術が確立される前の人体実験施設。それが日輪旧校舎。
コードライズ体質を持つと思われる子供を集めて様々な…それこそ他人様にはとても言えないようなことをアレコレやってたみたいね。
ふぅん…なるほどねぇ…わたしがしげしげと当時のデータを見ていた時だった。
「動くな!…全員捕縛しろ!」
突如空斗隊長が部下を引き連れてこの旧司令所に踏み込んできた!
わたし達はしずな諸共なすすべも無く捕まってしまう。
そして司令部に連れ戻され、事情聴取を受ける羽目に。
はぁ…参ったわね。
多分この手の情報に触れたと知れれば恐らく極刑だろう。
平たい話が口封じだ。
取り調べが終わって軟禁されたわたしはどうしたものかと思案に暮れる。
正直脱出は難しいだろう。
シロディールの牢獄みたいなタンブラー錠だったら幾らでも鍵開けして脱獄できるけど、ここは流石に電子ロックだ。
隠し持っている不壊のピックでも流石にこれを開けることは出来ないらしい。
デイドラ王の一人ノクターナルもこんな鍵が造られる日が来るとは夢にも思わなかったことだろう。
…もはやこれまで、か。
流石のわたしも絶望に頭を垂れるしかない。
けど、わたし達に言い渡された処分は…無罪放免だった。
扱いとしてはしずなにそそのかされてマテリアルを用立てただけ、と言うことになってるらしい。
それで良いのかしら?そりゃ助かったのは嬉しいけど。
「こんな有事に戦力を手放すのはマゾヒストのやることだ」
と言うのは空斗隊長の言。
それに隊長自身も今回発掘されたデータには興味があったようで、海斗にデータの解析をするように指示を出していた。
あの時は途中までしか見られなかったけど…改めて今回見つかった情報を見てみると…今回の黒騎士の一件はあの旧校舎の実験に端を発していた。
旧校舎で行われていたのは…ブラッドコード「ジル・ド・レイ」の開発。
ジル・ド・レイは生命力を吸収する効果を持つブラッドコードで、異形を支配・使役できる特製を併せ持っていると言う。
今わたし達が敵対している黒騎士そのものだわ。
そしてそのブラッドコードの副作用で老化速度が極度に遅延し、人格が破綻するとある。
つまり…天羽ヴェルンはその当時の被験者だった、ってことか。
そうだとすればあの物言いも分からないでもない。
そしてそれを知っていて助けを求めたのかもしれない。
…とは言えここまで分かってもわたしに出来ることと言えば残りのブラッドサンプルを集めるくらいしかない。
黒騎士ことジル・ド・レイを解析するにもアレは必須なものだろう。
どうすればそのブラッドコードを天羽の身体から抜き取ることが出来るのか、そう言うのは海斗やここの研究者に任せるしかない。
つまり何時も通りってことか。
まぁ気分まで何時も通り、とはいかないだろうけど…。
どこかに千代田坑道に抜ける道があるはずなんだけど…。
わたし達は水道の貯水槽に潜ってうろうろしていると大きなハッチドアを見付ける。
これかしら?
重たいハンドルを皆で回して…その向こう側に降り立つ。
座標を確認すると…うん、確かに千代田坑道に入ってる。
後は昔の司令所とやらを探すだけね。
「お疲れ」
漸くそれっぽいところを見付けて入ってみるとしずながコンピュータの操作盤をあれこれいじっているところだった。
「よく来てくれたわね」
そう言うとしずなは顔を上げてわたし達にモニターを見る様に促す。

「私も…天羽の言葉を信じてたわけじゃないけど、うすうす感じてたんだ。この組織にはおかしなところがあるって」
天羽の言葉と言うのは…あれか。
弱者を犠牲に力を得ているとか何とか。
しずなはかねてから急老症の研究をしていたが、その過程でデータベースを調べている内にその内容に疑念を感じていたと言う。
そして行き当たったのがここ、千代田大本営。
「今のデータベースからは抹消されたデータも見付かったわ」
そう言うとその見付かったデータとやらを次々にモニターに映す。
わたし達が初めて指令を受けて踏み込んだ日輪旧校舎のアビス。
そここそが正に古い時代の…実験施設だった。
まだコードライズ技術が確立される前の人体実験施設。それが日輪旧校舎。
コードライズ体質を持つと思われる子供を集めて様々な…それこそ他人様にはとても言えないようなことをアレコレやってたみたいね。
ふぅん…なるほどねぇ…わたしがしげしげと当時のデータを見ていた時だった。
「動くな!…全員捕縛しろ!」

突如空斗隊長が部下を引き連れてこの旧司令所に踏み込んできた!
わたし達はしずな諸共なすすべも無く捕まってしまう。
そして司令部に連れ戻され、事情聴取を受ける羽目に。
はぁ…参ったわね。
多分この手の情報に触れたと知れれば恐らく極刑だろう。
平たい話が口封じだ。
取り調べが終わって軟禁されたわたしはどうしたものかと思案に暮れる。
正直脱出は難しいだろう。
シロディールの牢獄みたいなタンブラー錠だったら幾らでも鍵開けして脱獄できるけど、ここは流石に電子ロックだ。
隠し持っている不壊のピックでも流石にこれを開けることは出来ないらしい。
デイドラ王の一人ノクターナルもこんな鍵が造られる日が来るとは夢にも思わなかったことだろう。
…もはやこれまで、か。
流石のわたしも絶望に頭を垂れるしかない。
けど、わたし達に言い渡された処分は…無罪放免だった。
扱いとしてはしずなにそそのかされてマテリアルを用立てただけ、と言うことになってるらしい。
それで良いのかしら?そりゃ助かったのは嬉しいけど。
「こんな有事に戦力を手放すのはマゾヒストのやることだ」
と言うのは空斗隊長の言。
それに隊長自身も今回発掘されたデータには興味があったようで、海斗にデータの解析をするように指示を出していた。
あの時は途中までしか見られなかったけど…改めて今回見つかった情報を見てみると…今回の黒騎士の一件はあの旧校舎の実験に端を発していた。
旧校舎で行われていたのは…ブラッドコード「ジル・ド・レイ」の開発。
ジル・ド・レイは生命力を吸収する効果を持つブラッドコードで、異形を支配・使役できる特製を併せ持っていると言う。
今わたし達が敵対している黒騎士そのものだわ。
そしてそのブラッドコードの副作用で老化速度が極度に遅延し、人格が破綻するとある。
つまり…天羽ヴェルンはその当時の被験者だった、ってことか。
そうだとすればあの物言いも分からないでもない。
そしてそれを知っていて助けを求めたのかもしれない。
…とは言えここまで分かってもわたしに出来ることと言えば残りのブラッドサンプルを集めるくらいしかない。
黒騎士ことジル・ド・レイを解析するにもアレは必須なものだろう。
どうすればそのブラッドコードを天羽の身体から抜き取ることが出来るのか、そう言うのは海斗やここの研究者に任せるしかない。
つまり何時も通りってことか。
まぁ気分まで何時も通り、とはいかないだろうけど…。