今日アソバで買ってきた新作ゲームソフトを堪能して就寝。
しかしこっちに帰ってきてからと言うもの、結構慌ただしい日々が続いてるわね。
お母さんに呼ばれて帰ってきて、家宝の刀を受け取って…それで終わりだったはずなのに、気付いたら特務隊エクスなんてものに加わって日々戦いに明け暮れている。
シロディールでも結構アレコレと厄介事に巻き込まれ続けてきたけど、それ以上に多忙な日々を送ってるんじゃないかしら?
お蔭で最近は眠りに落ちるまでの時間が早くなっている気がする。
………
……
…
目の前に小柄なゴシックメイド風の服を着込んだ女の子が立っている。
えっと…何だか見覚えのある子ね…。
誰だったかしら?
記憶を辿ることしばし。
…そうだ、思い出した。この子はマァリンって言ったっけ。
ってことはあの夢の続きを見てるってことか。
なんだかこの夢も随分久しぶりだ。
確かわたしはアルダと言う土地に転生した勇者だか何だか、らしい…んだっけ?
それで犬耳の人達が暮らす村でサウルと言う剣士見習いの少年と、エルフ巫女のエルサ、そして犬耳種族ミグミィでヒーラーをやってるロロンちゃんと出会ったんだっけ。
「円卓の騎士の城、ロンドエールへようこそ。まずはこの城内をご案内します」
マァリンに先導されてわたし達は空飛ぶ城の中を案内される。
わたし達が戦うに当たりブリーフィングを行う円卓の間を始めに、地下にある倉庫や調合設備の説明、そしてわたし達が寝起きする居住区。
ここを拠点にしてこれからアルダの各地を転戦していくことになると言う。
「ですがその前にこの村の禍根を絶っておきましょう」
マァリンが言うにあのふさふさゴブリンの頭であるムカブはまだ油断ならない存在らしい。
このままわたし達が旅立ってしまうとこの下にあるロロンちゃんの故郷がどうなるか分からない。
そこでゴブリン達の戦力を削り取って悪さできないようにしておくべきだと言う。
でもそうは言ってもあの広い谷に住み着いてるゴブリンを一網打尽にするのは難しいんじゃないかしら?
「それについては策があります」
マァリンがわたし達を地下倉庫に連れてくると、食料庫から果物を一抱え持ってくる。
「この谷に住むゴブリン達は果物の様な甘いものを好みます。それを利用して彼らをおびき出し、そこを一気に叩くのです」
つまり餌で釣れってことか。
「へー…あいつら見た目の割に甘いものが好きなんだ…」
ロロンちゃんがそんな感想を口にする。
古今東西ゴブリンと言えば雑食だから割と何でも食べる気がするけど、甘いものを好むと言うのはあまり聞いた事が無いのは確かね。
「で、餌で釣るのは良いんだけど、どう言う所に置けばいいのかしら?どこでも良いの?」
「いえ、どこでもと言うわけには行きません。ちゃんと魔物の集まり易いポイントを押さえて餌を置いて下さい」
そう言うとマァリンはあの谷の地図を広げ、「ここです」と言って印を何か所もつけてくれる。
しっかしこのマァリン…随分とあれこれ知ってるみたいだけど、どこでそんなこと知ったのかしら?
ただ博識と言うだけじゃないような気がする。
まぁ深く問うのはやめておこう。
何だか知ったところでどうなるものでも無さそうな気がするし。
それじゃやるべきことも決まったし、行くとしますか。
わたし達は果物を一山抱え込み、再びあの谷へと踏み込んだ。
しかしこっちに帰ってきてからと言うもの、結構慌ただしい日々が続いてるわね。
お母さんに呼ばれて帰ってきて、家宝の刀を受け取って…それで終わりだったはずなのに、気付いたら特務隊エクスなんてものに加わって日々戦いに明け暮れている。
シロディールでも結構アレコレと厄介事に巻き込まれ続けてきたけど、それ以上に多忙な日々を送ってるんじゃないかしら?
お蔭で最近は眠りに落ちるまでの時間が早くなっている気がする。
………
……
…
目の前に小柄なゴシックメイド風の服を着込んだ女の子が立っている。
えっと…何だか見覚えのある子ね…。
誰だったかしら?
記憶を辿ることしばし。
…そうだ、思い出した。この子はマァリンって言ったっけ。
ってことはあの夢の続きを見てるってことか。
なんだかこの夢も随分久しぶりだ。
確かわたしはアルダと言う土地に転生した勇者だか何だか、らしい…んだっけ?
それで犬耳の人達が暮らす村でサウルと言う剣士見習いの少年と、エルフ巫女のエルサ、そして犬耳種族ミグミィでヒーラーをやってるロロンちゃんと出会ったんだっけ。
「円卓の騎士の城、ロンドエールへようこそ。まずはこの城内をご案内します」
マァリンに先導されてわたし達は空飛ぶ城の中を案内される。
わたし達が戦うに当たりブリーフィングを行う円卓の間を始めに、地下にある倉庫や調合設備の説明、そしてわたし達が寝起きする居住区。
ここを拠点にしてこれからアルダの各地を転戦していくことになると言う。
「ですがその前にこの村の禍根を絶っておきましょう」
マァリンが言うにあのふさふさゴブリンの頭であるムカブはまだ油断ならない存在らしい。
このままわたし達が旅立ってしまうとこの下にあるロロンちゃんの故郷がどうなるか分からない。
そこでゴブリン達の戦力を削り取って悪さできないようにしておくべきだと言う。
でもそうは言ってもあの広い谷に住み着いてるゴブリンを一網打尽にするのは難しいんじゃないかしら?
「それについては策があります」
マァリンがわたし達を地下倉庫に連れてくると、食料庫から果物を一抱え持ってくる。
「この谷に住むゴブリン達は果物の様な甘いものを好みます。それを利用して彼らをおびき出し、そこを一気に叩くのです」
つまり餌で釣れってことか。
「へー…あいつら見た目の割に甘いものが好きなんだ…」
ロロンちゃんがそんな感想を口にする。
古今東西ゴブリンと言えば雑食だから割と何でも食べる気がするけど、甘いものを好むと言うのはあまり聞いた事が無いのは確かね。
「で、餌で釣るのは良いんだけど、どう言う所に置けばいいのかしら?どこでも良いの?」
「いえ、どこでもと言うわけには行きません。ちゃんと魔物の集まり易いポイントを押さえて餌を置いて下さい」
そう言うとマァリンはあの谷の地図を広げ、「ここです」と言って印を何か所もつけてくれる。
しっかしこのマァリン…随分とあれこれ知ってるみたいだけど、どこでそんなこと知ったのかしら?
ただ博識と言うだけじゃないような気がする。
まぁ深く問うのはやめておこう。
何だか知ったところでどうなるものでも無さそうな気がするし。
それじゃやるべきことも決まったし、行くとしますか。
わたし達は果物を一山抱え込み、再びあの谷へと踏み込んだ。