教育、と一口に言うが、教えることと育てることはまったく別なんだ。
教えることは教えていい。だが育つものの伸びる意志、誇りを
潰してしまっては何もならない。
植物だって、動物だって、自分で育つんだ。
だからこそ誇らかに、たくましい。
命の尊厳なんて、いかめしいことを言わなくても、草っ原の中に
ヒョロッと生えている弱々しい一本の雑草だって、天地の精気を
集めたように、小さい、だが美しい花をつける。
どんな大宮殿にも負けないほど、誇らしい。
それが、いのち。自分で育ち、自分でひらくんだ。
教育がそれを潰してはいけない。
「お前はなぜ青いんだ」とか「お前の花びらのつき方は間違っている」とか。
とんでもないことだ。とかく教育者はそういう干渉をしたり、矯正することが
教育の使命のように思いあがって、精一杯伸びようとする生命力、
その尊厳を抑えつけようとする。それは絶対によくないね。
人間はその数だけ、それぞれ、その姿のまま、誇らしくなければならない。
