アルティメットってスポーツ知ってますか?ディスクを使ったラグビーみたいなスポーツなんですけど、やってみると意外と楽しいです(友人談)。私はやったことあるのかって?もちろんないです。

 

今日はこの単語。

 

ultimatum

 

読み方はʌltɪˈmeɪtəm

 

意味は「最後通牒」と訳されます。

 

最後通牒とは、最後の言葉。最後の宣告。

 

外交の場で、最後の要求を出すことです。

 

アルティメット(ultimate)と綴りが似てることからわかるように、意味に関連性がありますね。

(ultimateは「最後の・究極の」などと訳します。)

 

「本当にいいんだな?これが最後の通告だ。100万円用意しろ。たったこれだけの金額でお前の息子は解放される」

 

こういうイメージでいいと思います。

 

経済学的にも使われることがあります。

近年話題になる行動経済学では「最後通牒ゲーム

なるものがあります。英語でultimatum game

 

有名な実験です。

 

  AさんとBさんの二人がいます。

  Aさんは10ドル持っています。

  Aさんは0~10ドルをBさんにあげます。

 

  このとき、あげる金額はAさんが選べます。

 

  Bさんはそれを受け取れば、Aさんは残額を得ます。

  しかし受け取らなければAさんも0ドルです。

 

経済学では合理性(効用最大化モデルに基づく一貫性)

を仮定します。

人々はrationalであるとassumeするわけです。

 

その仮定通りいけば、

Aさんは1ドルもあげません。

 

しかし、そのような人は少数でした。

これはわかります。

Bさんが断ればAさんは一ドルも得られないからです。

 

せめて10セントでもあげれば、

(Bさんも合理的なら)Bさんも受け取るはず。

 

だからAさんは微少な額を提示するはず。。。

 

でも結果はそうならなかったのです。

提示額が5ドルを上回ることすらありました。

 

その原因として

・fairness concern(利他的動機、altruistic)

・risk aversion(リスク回避)

・二人の関係性

 

などが考えられます。

単純に利他的であるのか、

或いは0ドルになってしまうリスクを避けようとしているからなのか。

 

Bさんからしたら少ない額では

「足下見やがってこのやろう」とか

「こいつあとでぶん殴る」

とか思うでしょう。

また、断って痛み分けすることで

報復(retaliate)しようとする心理が働く人もいます。

 

 

などというのが行動経済学の主張です。

古典的経済学だけでは語りきれない”変数”が無数にある。

そんな当たり前だけど大事なことを示してくれます。

 

さらに細かく原因を分析するために

独裁者ゲームというのがありますので

興味のある方はこの記事にいいねを押してから

調べてみてください。