「ねえねえ、速読ってどうやるの?」(友人A)
「先生!速読ってどうやりゃいいんすか?」(サッカー部Tくん)
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速読とか精読って聞いたことがありますよね。
はっきり言って「速読」というほど速く読むことは大学入試において必要ありません。
余談ですが「長文」問題って本当に長文なんでしょうか?英語を読み慣れていない人からしたら長く感じるかもしれませんが、一つのパッセージは大体500~1000words程度です。書籍で3,4ページもないんです。「『走れメロス』ならメロスは走り出してすらいない」とはどこかの先生が言っていた言葉です。
とはいっても英語で時間が足りないと言う人が山ほどいて、そういう人が速読速読と唱えるわけです。受験における「速読」は実質精読です。
四角い枠を塗りつぶすとき、細さ0.1mmのペンを素早く反復させて塗るより、細さ1cmのペンで着実に塗った方が効率がいいですよね。
そろそろ本題に入ります。
速読は目を速く動かし続けることではありません。eyeとmindをsynchronize(同期)させることで、正確に読んでいくのです。訳そうとしなくていいので、内容が掴めるように目を動かしていきます。意味のまとまりごとに読み、途中で右から左に読んでもいいです。
そして英文の型を見抜き、予測しながら読みます。
例えば、こんな文の続きはどうなってると思いますか?
At first, I was not interested in music at all.
この後に「きっと逆接が来るだろう」と思った人は素晴らしいです。
at first ときたら後に逆接が来るという型を予測して読めれば、情報処理がしやすくなります。
あとよく言われるのは音読をしない。
声に出していなくても心の中で読む(subvocalization)ことがありますが、速読界隈では必要とされません。
明らかに黙読する速度>音読する速度
ですし、発音に気をとられ音読して読んだ気になってしまうのも良くないです。
最後に、ペンを持つ。
これは現代文とかでも当てはまるのですが、目だけで追っていると改行したときに同じ行を読んじゃうとかいう経験ありませんか?ありますよね・・・??
集中力を高めるだけでなく、解答の根拠にチェックをつけたり、キーアイデアや構造に印をつけたりできます。
受験生なら、ペンは離してはなりません。ペンは剣よりも強し。受験においては特にそう。(そりゃそう)
「速読」は以上の手法でできるようになります。
それではお疲れ様でした。また会いましょう。